*08:08JST ハイテク株を買い戻す流れに期待  22日の日本株市場は、買い一巡後は底堅さを見極める相場展開になりそうだ。21日の米国市場はNYダウが36ドル安、ナスダックは206ポイント高だった。カンザスシティ連銀が主催するジャクソンホール会合を控え、金利が上昇するとダウは下落に転じた。しかし、ハイテクは好決算を期待したエヌビディアの上昇が押し上げ、さらに、ナスダック総合指数は3週連続で下げた反動もあり、買い戻しの流れが強まった。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比300円高の31800円。円相場は1ドル146円10銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで寄り付きの31570円を安値にリバウンド基調が強まり、一時31840円まで買われる場面が見られた。米長期金利は上昇したものの、決算を控えているエヌビディアは8%を超える上昇となり、他のハイテク株の買い戻しに向かわせる格好だった。この流れから、指数インパクトの大きいアドバンテスト<6857>
や東エレク<8035>など値がさハイテク株の買い戻しも意識されやすく、日経平均をけん引する形になりそうだ。

 日経平均はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から32000円近辺に位置する75日線を意識した展開が期待されるなど。同線突破を狙った仕掛け的な買いは期待しづらいものの、ジャクソンホール会合を控えて商いが膨らみづらい需給状況のなか、インデックスに絡んだ商いによって指数は押し上げられやすい面もある。同線を捉えてくるようだと、短期筋のショートカバーを誘う流れにも向かいやすいと考えられる。
また、ハイテク物色のなか、レーザーテック<6920>辺りが強い動きをみせてくるようだと、個人投資家のセンチメント改善にもつながりそうである。

 日中はハンセン指数の動向を睨みながらの展開になりやすく、年初来安値を更新したハンセン指数が反発をみせてくるようだと、一段とハイテク株を買い戻す流れに向かわせよう。一方で、買い一巡後にこう着感が強まる可能性はありそうだが、エヌビディアの決算を23日に控えるなか材料出尽くしといった見方が大勢ながら、ショートは仕掛けづらいと考えられ、ハイテク株への押し目狙いのスタンスに向かわせよう。

<AK>
情報提供元: FISCO
記事名:「 ハイテク株を買い戻す流れに期待