8日の日本株市場はこう着感の強い相場展開が続きそうである。7日の米国市場では利益確定の動きが優勢となり、NYダウは続落。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比10円安の19340円、円相場は1ドル113円後半と、前日同様の水準で推移しており、手掛けづらい相場展開になりそうだ。

 また、日経平均はこう着が続いているが、25日線、75日線、13週線のほか、一目均衡表の雲を上回っての推移が続いており、下を売り込む流れにはなりづらい。週末にはメジャーSQを控えていることから、先物市場でもロールオーバー中心の売買になりやすく、仕掛け的な動きも限られる。

 そのため、個別材料株での短期的な値幅取り狙いの動きが中心になりそうである。足元でリバウンド基調が強まってきている任天堂<7974>については、引き続きリバウンドを意識したスタンスになろう。また、活況が続く中小型株については、昨日は午後に入り利益確定に押される銘柄がやや目立つ格好だった。

 個人主体の資金のため逃げ足も速いが、足元の上昇に対する利益確定の範囲であろう。
海外投資家も中小型に関心が向かっているとの報道もあり、押し目買いの動きが強まるようだと、マザーズ、JASDAQ銘柄にはより勢いがつきそうだ。その他、米国ではADP雇用報告の発表が予定されている。週末の雇用統計の前哨戦となるが、内容次第ではドル高・円安の動きが意識されるため、主力処への買い戻し等も意識されよう。


<AK>

情報提供元: FISCO
記事名:「 中小型株への押し目買いの動きを見極め