[本日の想定レンジ]
 8日のNY市場は上昇。税制改革の実施が19年度にずれ込むとの報道を受け売りが先行したが、トランプ大統領の訪中で大規模な商談成立が期待されるなか、引けにかけて上昇に転じている。ダウ平均は6.13ドル高の23563.36、ナスダックは21.34ポイント高の6789.12。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円高の22945円。
 シカゴ先物にサヤ寄せする格好となろうが、海外勢によるインデックス買いが続く中、節目の23000円乗せが意識されよう。昨日は利食い先行で始まったが、上昇する5日線が支持線として機能するトレンドは継続。下ひげを残す格好から陽線を形成するなど、押し目買い意欲の強さがうかがえた。長期的なトレンドでは1992年1月以来の23000円が射程に入っているほか、92年高値の23800円処が意識される。もっとも、1991年以来となる節目の25000円のほか、2015年6月高値から16年6月安値の下落分をリプレイスした26800円近辺も長期的なトレンドとして意識される。一方で、5日線処に転換線など支持線が集中しており、同線を割り込んでくるようだといったんは日柄調整が意識される。とはいえ、5日線との乖離も大きく、短期的な調整も意識しづらくなっている。22850-23050円のレンジを想定。

[予想レンジ]

上限 23050円−下限 22850円



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情報提供元: FISCO
記事名:「 1992年1月以来の23000円が射程に