SpaceILによる月軌道および着陸の試み、民間宇宙探査への貢献を認知


ロサンゼルス--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ)-- 世界を変えるインセンティブ・コンテストを企画・運営する世界的リーダーであるXプライズは、スペースIL(SpaceIL)の成果を認知して100万ドルのムーンショット賞を贈ることを発表しました。月軌道への投入を成功させたことと月面への着陸を試みたことが理由であり、そのどちらも民間資金による事業体として「初」のことであり、宇宙探査における新たな時代を拓きました。



スペースILのロボット着陸機のBeresheetはヘブライ語で「起源」を意味し、昨日月面への着陸にかなり近いところまで行きましたが、最終降下の途中で軟着陸に失敗してしまいました。着陸の準備を進める際に、Beresheetはメインエンジンの故障を起こし、テルアビブの管制室との通信が途絶えましたので、月面に墜落したものと思われます。



Xプライズの執行役会長で創設者のピーター・H・ディアマンディスは次のように述べています。「スペースILのミッションは、月面に触れただけでなく、観察していた世界中の人々の生活と心に触れるものとなりました。スペースILが宇宙産業の未来に残す遺産は意義深いものです。1億ドルの費用と50人に満たないエンジニアで月着陸機を作り上げたこのチームの能力は見事であり、手頃で実行しやすい宇宙探査に向けての大きな飛躍となりました。その第一の支援者であるモリス・カーン氏とスペースILのチーム全員に対して、その成果についてのお祝いを申し上げます。とても大きな誇りを感じています。」



スペースILは、3000万ドルのグーグル・ルナーXプライズに参加することを目指して、2011年にヤリブ・バッシュ氏、クフィル・ダマリ氏、ヤナタン・ヴィネトラウブ氏により設立されました。2015年、スペースILは打ち上げ契約を発表した最初のチームとなり、2019年2月21日にスペースXのファルコン9で月を目指して打ち上げられました。



Xプライズのアニューシャ・アンサリ最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「チームの情熱と忍耐の証しとして、私たちはこの100万ドルのムーンショット賞を2019年10月の年次ビジョニアリング・サミットでスペースILのチームに授与します。チームの方々がこの資金を教育貢献のためのスタート資金として利用されることや、あるいは、ミッション遂行のための2度目の挑戦となるBeresheet
2のために使用されることを期待しています。私たちは、このミッションを推進する役割を果たせたことに大きな誇りを感じると共に謙虚な気持ちでいます。それは、さらなる民間宇宙探査のためだけでなく、この分野の教育、キャリア機会、ロールモデルを得ることを容易にするためでもありました。これは、Xプライズ財団の価値観と非常によく一致しています。」



スペースILをきっかけに生まれたムーンショット賞は、時間的にもさまざまな点でもXプライズ・コンテストの枠に収まらない「月面着陸的」技術的偉業を実現するXプライズ・チームを認知するために作られたものであり、資金はXプライズ財団から直接提供されています。今後は、他の分野でもムーンショット賞の授与が検討され、文字通りの意味での、また比喩的な意味でのムーンショットを表彰していきます。



Xプライズについて



Xプライズは、より良い未来に向けて人類を後押しする技術的躍進の開発を奨励する世界的コンテストを企画・運営しています。現在実施中のコンテストには、賞金2000万ドルのNRG
COSIAカーボンXプライズ、賞金1500万ドルのグローバル・ラーニングXプライズ、賞金1000万ドルのANAアバターXプライズ、賞金700万ドルのシェル・オーシャン・ディスカバリーXプライズ、賞金500万ドルのIBMワトソンAI
Xプライズがあります。詳細情報については、www.xprize.orgをご覧ください。



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Eric Desatnik
eric@xprize.org
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情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 XプライズがチームSpaceILに100万ドルの「ムーンショット賞」を授与