バディネット社、インターネットイニシアティブ社の企業ロゴ


センサー設置イメージ


真穴地区基地局配置場所/電波到達イメージ


トライアングルエヒメ

IoT/5G時代のインフラパートナーとして通建テック(R)を標榜する株式会社バディネット(本社:東京都中央区、代表取締役社長:堀 礼一郎、以下 バディネット)は、IoTなどインターネット関連サービスを展開する株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)が実施する、愛媛県の「令和5年度愛媛県デジタル実装加速化プロジェクト(トライアングルエヒメ)」に採択されたスマート農業実装事業に参画し、IoTネットワークの調査・設計・施工、並びにセンサー設置を実施することとなりましたので、お知らせします。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/368543/LL_img_368543_1.png
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【実装検証の背景】
本プロジェクトの実装検証として、IIJと温州みかん産地の愛媛県 真穴柑橘共同選果部会(真穴共選)(※1)は共同で、真穴共選のみかん畑240ha全体をカバーするLoRaWAN(R)(※2)のネットワークを構築します。バディネットでは、本プロジェクトに参画し、LoRaWAN(R)のネットワークを始め、みかん畑への土壌センサー、気象センサー、獣害対策向けの罠センサーの設置に関する基地局を施工いたします。

(※1)真穴(まあな)共選:真穴柑橘共同選果部会: http://www.marumamikan.com/about/
(※2)LPWAの一種。免許が不要な周波数920MHz帯で利用でき、低消費電力かつ長距離通信を特長とするIoT/M2Mに最適な無線通信技術。

本ネットワークを通じ、センサーで計測した土壌水分量データをクラウド上に収集し、みかん栽培における品質および収量向上に効果的な値を分析・可視化することで、最適な栽培モデルの確立を目指します。本栽培モデルの値に基づいて土壌の水分量を常時監視し、スプリンクラー灌水(かんすい)を適切に行なうことで、過乾燥を防止し落葉による収穫減のリスクを軽減することが可能になり、産地全体での収益向上が期待できます。


【プロジェクトの概要】
■実装検証期間:2023年8月~2024年2月

■実装検証フィールド
愛媛県八幡浜市真穴地区

■目的
1. 低コストでみかん栽培の高度化を実現し、収量および収益向上に寄与する
2. 果樹栽培におけるスマート農業ノウハウを獲得し、愛媛県全体、さらには他地域の果樹栽培にも横展開できるモデルを構築する

■プロジェクト実施内容
・真穴地区にLoRaWAN(R)無線インフラを構築し、対象地区全域でセンシングが行えるネットワークを整備する。
・地形や土質などを見極めた上で、土壌水分センサー120個を園地に設置する。各センサーのデータはLoRaWAN(R)の基地局経由でクラウド上に収集し、アプリケーションにて可視化、分析を行う。
・生育状態の分析を行うため、温湿度、雨量等を測定する、気象センサーを設置する。
・分析データに基づいた最適な灌水制御モデルを構築し、収量の安定化を目指す。

■課題と導入効果
果樹の収穫量が減少する主な原因は、土壌の過乾燥による落葉です。落葉の発生を防ぐためには、灌水により土壌の水分を適切に管理することが必要ですが、現在は灌水の判断は生産者個人の経験や感覚に依存している上、地区全体で土壌水分量を計測できるインフラがないため、乾燥地を優先してスプリンクラー灌水を行うことも難しいのが現状です。
一方、真穴共選ではマルドリ方式(マルチ点滴灌水同時施肥法)を用いて、平均収量の2倍以上の収穫を実現している生産者がおり、これらの「匠の技術」を可視化することで地区全体の生産性向上を目指すというプロジェクトも進められています。
本システムを導入することで土壌水分量を可視化し、糖度をキープしつつ収量を安定化させるための最適な灌水タイミングを把握することができ、減産のリスク回避が可能になります。また一方で、水分量を自身の積み重ねた経験・感覚で適切に管理し、安定した生産性を維持しているベテラン生産者の“知恵”をデータ化し、地域で共有することで、スキル継承の一助とすることが可能です。
さらに、LoRaWAN(R)には様々なセンサーを接続できるため、本プロジェクトでは土壌水分センサーの他、気象センサー、罠センサーを設置し、生育状況の把握、鳥獣害対策の罠監視などの実装検証も行います。また、これらのセンサーや機器類の設置にあたっては愛媛県内の事業者と連携することで、現地の保守やサポートをより円滑に行うための体制を構築していきます。


■設置イメージ

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/368543/LL_img_368543_2.jpg
センサー設置イメージ
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/368543/LL_img_368543_3.jpg
真穴地区基地局配置場所/電波到達イメージ


【通信建設テック(R)について】
バディネットが提唱する通信建設テック(R)とは、ICTの徹底活用により『コスト』というIoT最大の課題を越えていく通信建設の最適解です。バディネットでは通信建設テック(R)を武器に、今後ともスマート農業プロジェクトおよび各種IoTサービスの普及に取り組み、すべてのモノが繋がる社会の実現に向けて邁進してまいります。


【株式会社バディネットについて】
株式会社AKIBAホールディングス(東証スタンダード:6840)のグループ企業であるバディネットは、各社のネットワークとICTを徹底活用した「通建テック(R)」により、コストや人材不足などの課題を解決し、基地局建設の圧倒的な低コスト化を実現しています。また、近年は某大手通信キャリアの国内唯一の社外パートナーとして、LTE/5G/LPWAなどのネットワークインフラの構築やIoTサービスの開発といった先進分野で、多くのプロジェクトを推進し事業を拡大させています。


【トライアングルエヒメについて】
愛媛県内を実装フィールドとして、多様な産業領域における地域の課題に対して、愛媛県が民間事業者(コンソーシアム含む)から企画提案を募集し、デジタル技術の実装や県内への横展開の実現性等の高い提案を採択。採択プロジェクトには、現地の事業者とコンソーシアムを組成し、課題解決につながるデジタル・ソリューションの実装検証を行います。

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/368543/LL_img_368543_4.png
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情報提供元: @Press