“境界はあれど音楽の前では誰もが皆純真で、願わくばその心と音楽を通じ、明るい未来への第一歩”を目標に、名門ジャズ・レーベル「ECM」からのデビューを果たしたジャズ・ドラマー 福盛進也が設立したレーベル「nagalu」は、ソンジェ・ソン(サックス)とアジア人ならではの情感を持った音楽を創造すべく立ち上げたプロジェクト「EAST MEETS EAST」を始動しました。「EAST MEETS EAST」はアジアの「静寂」と「情動」が新たなジャズを作り上げます。 第1弾『EAST MEETS EAST 2023』として、日韓混合グループを結成し2023年2月24日(金)より日本と韓国で公演を行います。
【EAST MEETS EAST 2023について】 福盛進也(日本)とソンジェ・ソン(韓国)。共にヨーロッパを代表する名門ジャズ・レーベルECMからのデビューをきっかけに出会った二人が、アジア人ならではの情感に満ちた新たな音楽を創造・発信するために結成したEast Meets East Ensembleが始動します。ECMからのアルバム(「Shinya Fukumori Trio/ For 2 Akis」、「Near East Quartet」)を互いに愛聴していた二人は、引き寄せられるように出会い、韓国と日本で共演を重ねました。そこで互いの音楽に深いところで強く共感を覚え、記号的な「アジア」ではない、内から出るアジアのアイデンティティ・感性をバックグラウンドに持つ音楽を共に作り上げていくことを決意。 その第1弾として、韓国を代表するピアニスト、ヨン・ジュ・ソン、福盛進也の盟友、西嶋徹、藤本一馬を招き、日韓混合グループを結成し、日本と韓国で公演を行います。
■ソンジェ・ソン - Sungjae Son -(sax) 韓国ソウルで生まれ。幼少よりクラリネットとクラシックの作曲を学び、ボストンのバークリー音楽大学でジャズサックスを専攻。卒業後、ニューヨークのクイーンズカレッジで修士号を取得。Bill Pierce、George Garzone、Antonio Hart、Sir Roland Hanaに師事する。帰国後、4枚のアルバムを発表。2008年のアルバム「Em Seu Proprio Tempo」ではJazz People Magazine Koreaの「Best Jazz Saxophone Player of the Year」に選ばれる。2010年にバンドNear East Quartetを結成し、サードアルバム「Near East Quartet"」(2018) をECMよりリリース。このアルバムでKorean Music Awardを受賞。韓国ジャズシーンの中心的な存在である。
■ヨン・ジュ・ソン - Young Joo Song -(piano) 現在の韓国ジャズシーンを代表するピアニスト。クラシック・ピアノを学んでいたが、ジャズに魅せられ渡米。バークリー音楽大学とマンハッタン音楽院を卒業。これまでに14枚のアルバムを発表し、マーク・ターナー、グレッチェン・パルラート、ケンドリック・スコット、マーカス・ギルモア、マイク・モレーノなどと共演している。これまでに14枚のアルバムを発表し、アルバム『Late Fall』(2019)、『Tale of a City』(2012)が韓国音楽賞で「ベスト・ジャズ・パフォーマンス賞」、『Love Never Fails』(2009)が「ベスト・ジャズ・アルバム賞」を受賞。NYのブルーノートに韓国人初のミュージシャンとして数回出演したほか、世界中のジャズフェスに出演している。現在、米国と韓国での演奏活動を展開している。
■西嶋徹(bass) 1973年東京生まれ。5歳よりヴァイオリンを始め、高校の時にベースを始める。ジャズ、アルゼンチンタンゴを軸に、幅広い音楽性で様々なジャンルのアーティストをサポートしている。現在、Cuatrocientos、三枝伸太郎Orquesta de la Esperanza、鬼怒無月Quinteto、大柴拓Ensemble para Frores、吉田篤貴EMOstrings、岩川光Trioなどのグループに参加。2014年、ピアニスト林正樹と共に、アルバム「El retratador」をリリース、2018年、ソロアルバム「Phenomenology」をリリース。2019年より、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスという編成での弦楽カルテットを主宰。2021年、ギター藤本一馬、ピアノ栗林すみれ、ドラム福盛進也とのグループ Remboatoにてアルバム「星を漕ぐもの」リリース。