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機械翻訳の普及・改良を目的として、機械翻訳に関する情報発信やステークホルダー間の情報交換を行っている一般社団法人アジア太平洋機械翻訳協会(1991年創立、所在地:京都府相楽郡、会長:隅田 英一郎、以下 AAMT)は、機械翻訳が出力した訳文を人手で修正する“ポストエディット”が普及する中、利用者がISO 18587の「供給者適合宣言」を行うためのガイドライン文書を制定しました。


■ISO18587「供給者適合宣言」とは
近年、機械翻訳の精度が継続的に向上し、産業界で実用されるに伴い、機械翻訳が出力した訳文を人手で修正する「ポストエディット」の業務が普及してきました。このポストエディット業務の標準化を目的として、2017年にはISO 18587:2017「Translation services - Post-editing of machine translation output - Requirements」が発行され、グローバル企業のサプライヤー評価や入札にも、この認証取得が求められるケースが増加しています。一方、日本国内には認証取得の支援機関が存在しないため、国内での認証取得が難しく、国内企業のビジネスの機会損失につながっています。
企業や組織が自身で規格への適合性を評価し、適切であれば、自らの責任において規格への運用およびその適合を宣言する「供給者適合宣言」制度がISO/IEC 17050(JIS Q 17050)で定められています。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/337132/LL_img_337132_1.jpg
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■ガイドライン文書の構成
ISO供給者適合宣言支援ガイドライン文書(Ver1.0)の構成は以下の通りとなります。
・AAMTSDC2022-1に基づく供給者適合宣言書(付属書A)
宣言書のテンプレート
・AAMTSDC2022-1に基づく内部監査結果報告書(付属書B)
内部監査を実施した結果を記載した報告書のテンプレート
・AAMTSDC2022-1に基づく内部監査実施要項(付属書C)
内部監査を実施する際の注意点
・AAMTSDC2022-1に基づく適合性評価チェックリスト(付属書D)
自社のプロセス評価する基準となるチェックリスト


■ガイドライン文書の入手方法
本ガイドライン文書は、AAMT会員にのみ公開されます(無料)。
AAMT会員のみが本ガイドライン文書に基づいた自己適合宣言ができることになります。
パスワードは会員に年度初めに配布されます。パスワードが不明な場合は、事務局までお問い合わせください。


■AAMT入会の方法
AAMTは、機械翻訳の発展のために、研究者、提供者、利用者からなる組織です。
今回のガイドライン公開の他に、機械翻訳技術に関する最新情報の発信、年次大会、セミナー等を開催しています。また、年2回機関誌を発行しています。さらに、アジア太平洋、ヨーロッパ、アメリカ地域の順番で国際会議(MT Summit)を隔年で開催し、グローバルな交流を図っております。2023年9月に中国・マカオにて開催予定。
機械翻訳に関わる皆様におかれましては、是非ご参加を検討いただければ幸いです。
・入会金と年会費
法人会員 入会金10,000円、年会費50,000円
個人会員 入会金1,000円、年会費5,000円(学生は学生会費1,000円)

→詳しい情報はこちらのURLをご確認ください。
https://www.aamt.info/about/admission/


■アジア太平洋機械翻訳協会(AAMT)について
元京都大学総長、故長尾眞名誉教授が機械翻訳の普及・改良を目的として創立した国際機械翻訳協会(IAMT)のアジア太平洋地域の担当として1991年4月に創立された団体です。2020年4月に設立した一般社団法人に移行しました。
現在は国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)のフェローである隅田英一郎を会長として、機械翻訳の普及・改良を目的として、機械翻訳に関する情報発信を行っています。
また、本年機械翻訳ユーザー向けガイド「MTユーザーガイド」を作成致しました。一般ユーザー企業・翻訳会社・翻訳者など機械翻訳に関わる全ての人が、機械翻訳の利点と欠点を理解し、機械翻訳を正しく使用し、効率的に利用できるようにすることを目的として、ウェブサイトに公開しています。
※MTユーザーガイドの入手は、こちらから https://www.aamt.info/act/MTuserguide

所在地 : 〒619-0289 京都府相楽郡精華町光台3-5
NICT 先進的翻訳技術研究室内 アジア太平洋機械翻訳協会(AAMT)事務局
メール : aamt-info@aamt.info
URL : https://aamt.info/
情報提供元: @Press