図1. 次期インフラの導入イメージ

株式会社ZenmuTech(以下、ZenmuTech:代表取締役社長CEO 田口 善一、東京都中央区)が提供する「ZENMU Virtual Desktop」(以下、ZVD)が、全日本空輸株式会社(以下、ANA:代表取締役社長 平子 裕志、東京都港区)の、次世代の社内クライアント標準として、採用されたことを発表します。
ANAでは近年の積極的なクラウド利用を背景に、従来のクライアント環境であるVDIに加え、ZVDによるセキュアFAT端末の全面展開を株式会社野村総合研究所(以下、NRI:代表取締役会長兼社長 此本 臣吾、東京都千代田区)の協力を得て開始し、2021年下期より、本格的に全社展開を実施する予定です。ZVDの展開規模として、国内最大規模級の事例となります。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/256035/LL_img_256035_1.png
図1. 次期インフラの導入イメージ

ANAでは、情報セキュリティを保ちながら、柔軟な働き方を実現するためのIT環境としてVDIを活用していましたが、VDI活用が国内外で1万ユーザー以上に浸透するに伴って、利用コストの抑制やレスポンスの向上といったニーズへの対応が急務となり、また、テレワーク状況下でのビデオ会議など、VDIと相性の良くないアプリケーションの利用も同様に課題として挙がっていました。

そのため、次世代の端末機能として、
(1) 安全に外部持ち出しができること
(2) レスポンス良くアプリケーションが使えること
(3) ニューノーマルの働き方にあった使い方ができること
(4) より安価であること
の4点を掲げて、技術評価を行いました。

その結果、アプリケーションは端末上で稼働しながらも、データは秘密分散技術を用いてクラウド上に分散保管する「セキュアFAT端末」の方式を採用することで、端末運用コストの抑制と、セキュアで快適な業務環境の両立を図ることとしました。
この端末機能の設計・開発は、ANAグループのITサービスを提供するANAシステムズ株式会社とともに、NRIが共同して実施し、端末の配布から利用者サポートまで全面的にサービスを提供していきます。


■ZENMU Virtual Desktop(ZVD)採用の理由
1) 従来の情報漏洩リスク回避レベルを担保しながらの導入・運用コスト抑制
従来のVDIによる情報漏洩リスク回避のレベルを担保しながら、一台当たりの導入・運用コストの抑制を実現可能とします。

2) インフラ環境を拡張することなく、ユーザーの操作性、生産性向上
在宅比率が高まる中、ネットワーク依存型のVDIの操作性を維持するためにはネットワークインフラなどの拡張が必須であり、ユーザーの操作性、生産性を維持しつつ、ネットワーク拡張を回避するべく、FAT端末への回帰を実践できるソリューションが望まれます。

3) ゼロトラストへの最適化
VDIは本来、社内システムを利用するためのものであり、クラウド化が進むにつれて、サーバーへのアクセス集中が無駄なトラフィックとなってしまいます。今後のワークプレイスの分散化に対応するためにクライアントのFAT回帰はゼロトラストへの最適化にもつながります。


■ZENMU Virtual Desktop(ZVD)概要
ZVDは、独自の秘密分散テクノロジーにより、PC上に仮想ドライブを作成し、仮想ドライブ内のデータをPCとクラウド上に分散管理します。
PCのリソースを最大限利用するため、ネットワーク環境の影響を受けず、オフラインでの利用も可能です。
また、盗難や紛失に気付いた時点で、本人や管理者がクラウド上の分散片へのアクセスを停止することで、ユーザーデータを物理的に復元する事が出来なくなるため、PCからの情報漏えいリスクを低減します。
https://zenmutech.com/products/zvd


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情報提供元: @Press