ライムへのフジミン散布結果(左:無散布 右:散布)


フジミン製品姿


フルボ酸の効果


桃へのフジミン散布結果(左:無散布 右:散布1年後)

国土防災技術株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:相川 裕司)は、早期緑化資材として開発した「フジミン(R)」(以下 フジミン)の果樹への活用事例を公開いたしました。
フジミンは、腐植物質であるフルボ酸を高濃度に含有した植物活性剤で、土壌環境を改善する効果や植物の生育を促進する効果を発揮します。開発当初は法面緑化等の土木分野での活用が多く、その後グラウンド緑化等の造園分野に展開していきました。早期緑化だけでなく、土壌に働きかけて植物の生育を促進するというフルボ酸の力や、有害なものを一切含んでいないといった特徴は、農業分野においてもニーズがあり、生育不良に悩む農家さんや収量向上を目指す農家さん等にご活用いただく機会が多くなりました。

URL: https://www.jce.co.jp/fujimin

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/254929/LL_img_254929_1.jpg
ライムへのフジミン散布結果(左:無散布 右:散布)

■ライムへのフジミン散布事例
パラグアイ共和国のライム農地では、農業技術が発展途上なこともあり、農地の管理不足等で土壌環境が悪化し、ライムの生育が悪くなっていました。そこで、フジミンを散布したところ、散布した箇所は散布していない箇所に比べて、高さや幅が広くなり枝付きが良くなったことで結実数が増加し、収穫量が増加しました。


■フルボ酸とは?
フルボ酸は、自然界では微量にしか生産されない貴重な資源で、通常は腐植土壌に多く存在します。腐植土壌とは、森林生態系において地上部の動植物により生産された有機物が堆積し、微生物により分解されて土状になったものです。フルボ酸は、もともと森林や土壌の中に存在する有機酸の一つですが、フルボ酸を含む土壌を1cm形成するのに100年かかると言われるほど希少な物質です。フルボ酸はミネラルを補給する役目を担っており、植物が必要とする肥料の交換能力を高め、効率よく肥料吸収を図り光合成量を向上させるだけでなく、酷暑期の耐性を高める効果もあります。


■フジミンとは?
人工的な製造が難しいとされていたフルボ酸を当社の長年の研究や試験によって国産の森林資源から人工的に精製することに成功した植物活性剤です。肥料や農薬ではありません。自然界からフルボ酸を抽出するといった製造方法に比べて、フルボ酸の純度が高く、安定した品質で量産化できるため従来のフルボ酸資材よりも安価で販売できるようになりました。液体資材で、使用する際には500倍に希釈して土壌に散布します。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/254929/LL_img_254929_2.png
フジミン製品姿

■フジミンの効果
フジミンは水で500倍に希釈して散布することで、フルボ酸の持つキレート効果※が働き、植物の生育や土壌に対して様々な効果を発揮します。
(1)光合成を活性化して生育を促進
(2)発根を促進して根系を健全化
(3)肥料成分の吸収効率の向上
(4)土壌中の過剰な養分のバランスを調整
(5)凝集効果による土壌の団粒化促進
(6)塩類の濃度障害の抑制
(7)土壌pH値の緩衝
(8)植物の頑健性向上

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/254929/LL_img_254929_3.png
フルボ酸の効果

※キレート効果とは、土壌中の吸収されにくい養分をフルボ酸がカニのハサミのようにはさみ込んで、吸収されやすい形に変えたり、反対に有害物質を無害化したりする効果のことです。フルボ酸は「ミネラルの運び屋さん」とも呼ばれます。


■桃栽培にフジミンを使用した事例
年に13cm程度しか枝が生長していない桃の根がある範囲にフジミンを散布したところ、1年後には枝の生長量が30cm以上、2年後には45cm以上となりました。枝の生長量が増えたことによって結実数が増え、収穫量が増加しました。

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/254929/LL_img_254929_4.jpg
桃へのフジミン散布結果(左:無散布 右:散布1年後)

■桑茶栽培にフジミンを使用した事例
肥料過多によって生育不良を起こし、収穫時期の遅延が懸念されていた桑茶栽培農地においてフジミンを散布したところ、土壌に蓄積した肥料成分の吸収が促進され、光合成が活性化し健全な農地に回復しました。その結果、収穫時期に間に合っただけでなく、品質の良い葉が収穫できました。
光合成量の基準としてSPAD値※を測定したところ、散布前はSPAD値0.42だったのが、散布後は0.72まで上昇しました。通常0.6が平均値なので散布後に光合成が活性化されたことが分かりました。

画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/254929/LL_img_254929_5.jpg
桑へのフジミン散布事例(左:散布前 右:散布1ヶ月後)

※SPAD値とは、葉中のクロロフィルに吸収される赤色光と吸収されない赤外光の2つの波長の光を葉に照射し、それらの透過率の差をもとに算出した数値です。


■各種登録
有機JAS番号:JASOM-160101
特許番号 :第5354633号、第6322689号


■主な受賞歴
2015年 第16回民間部門農林水産研究開発功績者賞受賞
エコプロダクツ大賞 推進協議会会長賞受賞
2016年 森林技術賞受賞
第2回ジャパン・レジリエンス・アワード優良賞受賞
2018年 第4回ジャパン・レジリエンス・アワード優良賞受賞
2019年 第28回地球環境大賞「農林水産大臣賞」受賞
2020年 第6回ジャパン・レジリエンス・アワード優秀賞受賞
令和2年度気候変動アクション環境大臣表彰受賞


■会社概要
名称 : 国土防災技術株式会社
代表者: 代表取締役社長 相川 裕司
所在地: 〒105-0001 東京都港区虎ノ門3丁目18番5号
設立 : 1966年5月2日
資本金: 1億円
URL : https://www.jce.co.jp/
情報提供元: @Press