バイデン米大統領は27日、政府機関の一部閉鎖回避に向け、ジョンソン下院議長(共和党)ら連邦議会の指導部と会談する。連邦政府の当面の運営資金を賄う「つなぎ予算」の失効が3月1日に迫っており、打開策を協議する。

 米議会では2024会計年度(23年10月~24年9月)予算審議が難航しており、23年9月以降、3回にわたってつなぎ予算を成立させている。1月中旬に成立した現行のつなぎ予算は3月1日に一部失効するため、それまでに年度予算か新たなつなぎ予算を成立させなければ政府機関は一部閉鎖される。

 ホワイトハウスのジャンピエール報道官は26日、記者団に「政府閉鎖回避は議会の義務だ。大統領もそれを望んでいる」と話した。

 バイデン氏とジョンソン氏らは会談で、ウクライナへの軍事支援を盛り込んだ緊急補正予算案についても話し合う見通し。補正予算案は上院を通過したが下院で可決のめどがたっていない。【ワシントン大久保渉】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 バイデン氏、政府閉鎖回避に向け野党と会談へ つなぎ予算打開策協議