2025年大阪・関西万博期間中の交通混雑の緩和に向けて、大阪府・市と関西経済連合会などは27日、24年9~10月に時差出勤やテレワークを試行してもらうよう、企業に呼び掛けることを決めた。2月から協力企業を公募。試行の結果を検証し、開幕に備える。

 25年4月13日~10月13日に開かれる万博の目標入場者数は2820万人。8月中旬から会期末にかけて混雑する見通しで、ピークの10月前半は1日20万人以上を想定している。

 一方、会場の夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)へのアクセスは、地下鉄・大阪メトロ中央線やシャトルバスなどに限られる。そのため、会場周辺や中央線沿線を中心とした幅広い企業に時差出勤やテレワークへの協力を呼び掛け、中央線の混雑率をピーク時に予測される140%から120%へ下げることを目指す。府市も、会場近くの咲洲(さきしま)庁舎などに出勤する職員を最大7割減らすよう取り組む。

 吉村洋文知事はこの日の会議後、報道陣に「情報共有と対応力を強化し、円滑な輸送と都市経済活動を両立させたい」と述べた。【戸田紗友莉】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 大阪・関西万博 混雑対策で企業にテレワーク要請 来秋に試行