奈良県野迫川村は100歳の村民に交付する「長寿祝い金」について、これまでの100万円から20万円に減額することを決めた。2024年1月から実施する。

 村によると、祝い金事業は村民の長寿を祝福するとともに、敬老精神の高揚や福祉の増進を図ろうと、1993年に定めた要綱に基づいて始まった。以降、村で20年以上暮らして100歳を迎えた住民に、村長が目録を手渡し、現金を振り込んできた。最近では2021年度に2人に贈った。

 同村は人口約330人で、離島を除いて全国で最も人口が少ない自治体。高額の祝い金の交付が財政に与える影響を考慮して減額を決めた。近隣市町村でこれほど高額の祝い金を渡している例がなかったことも理由の一つという。

 村は「減額は心苦しいが、住民が長く健康で暮らせる安心安全な村づくりを目指していきたい」としている。【高田房二郎】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 100歳のお祝い減額 100万円→20万円 村「心苦しいが…」