名古屋刑務所(愛知県みよし市)で受刑者に暴力を振るい、特別公務員暴行陵虐などの疑いで書類送検された刑務官13人について、名古屋地検は8日、全員を不起訴処分(起訴猶予)とした。

 法務省は、名古屋刑務所で2021年11月~22年9月、21~38歳の男性刑務官22人が40~60代の男性受刑者3人に計419件の暴行や不適切な処遇を繰り返したと認定していた。

 このうち暴行99件と、土下座させるなどした不適切な処遇7件が送検容疑で、受刑者の服をつかんで窓枠に顔をぶつけ、5日間のけがをさせた刑務官には特別公務員暴行陵虐容疑が適用されたが、地検はいずれも不起訴と判断した。

 13人について、名古屋刑務所は、停職や減給の懲戒処分とし、最も重い停職6カ月の処分を受けた3人は辞職した。【田中理知】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 名古屋刑務所暴行 刑務官13人を不起訴処分 名古屋地検