米国防総省のシン副報道官は8日の記者会見で、中国軍のハッカーが日本の防衛機密を扱うコンピューターシステムに侵入していたとの米紙報道を受けて、「我々は日本との情報共有に自信を持っている」と述べた。報道は、日本のサイバー攻撃への対策が不十分なため国防総省と日本の防衛省の情報共有に支障をきたす恐れがあると指摘していた。

 シン氏は、日本の情報収集能力やサイバー攻撃への対処能力などについては、「日本自身が説明すべきだ」と語った。その上で「我々は最も重要なパートナーの一つの日本との連携を続ける。日本の安全保障の懸念に日本が対処できると自信を持っている」と強調した。

 米紙ワシントン・ポストは7日、米国家安全保障局(NSA)が2020年秋に中国軍による侵入を発見して日本側に通知したと報道。バイデン米政権が発足した21年1月以降も侵入され続けたままで、米政府高官らが日本を訪れて対策強化を求めていたと報じていた。【ワシントン鈴木一生】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 中国軍ハッキング報道 アメリカ国防総省「日本との情報共有に自信」