2030年度末に開業を予定する北海道新幹線新函館北斗―札幌間の豊野トンネル(北海道長万部町、1・61キロ)の「貫通の瞬間」を公開する道内初の現場見学会が開かれ、トンネル内に外の光が差し込むと、参加した町内の親子連れ18人から歓声が上がった。

 新函館北斗―札幌間は全17本のトンネルがあり、掘削の完了は豊野トンネルで6本目。高さ8メートル、幅9・5メートルの同トンネルは19年2月から工事が始まり、今後、底部や側面などにコンクリートを敷設する工事などを続け、24年4月の完成を目指している。

 トンネル貫通の瞬間を見学した小学生の浜野椛(いろは)さんは「貫通した時の外からの光がきれいだった。長万部から新幹線に乗り、ディズニーランドに行きたい」と話した。

 建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構長万部鉄道建設所の竹村和晃所長は「地元の方とトンネルを掘る苦労を共有できてよかった。これからも安全第一に工事を続けたい」と話した。【三沢邦彦】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 「貫通の瞬間」に歓声 北海道新幹線、豊野トンネルで見学会