2019年に愛知県で開かれた芸術祭「あいちトリエンナーレ」の芸術監督を務めたジャーナリストの津田大介氏が、小説家の百田尚樹氏からツイッターで侮辱されたとして、400万円の慰謝料を求めた訴訟の判決で、東京地裁(大竹敬人裁判長)は12日、一部の投稿の違法性を認めて百田氏に30万円の賠償を命じた。

 あいちトリエンナーレでは、元従軍慰安婦を題材とする「平和の少女像」などを展示した企画展に脅迫のような抗議があり、企画展は19年8月の開幕後3日でいったん中止となった。その後、安全を確保して同年10月に7日間開催された。

 判決は、津田氏の名前を挙げて「反日左翼、韓国人の怪しげな組織に利用された」などとする投稿6件を違法と認定し、「津田氏の社会的評価を低下させ、人格をおとしめた」と指摘した。【遠藤浩二】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 百田尚樹氏に30万円賠償命令、ツイッターで津田大介氏侮辱 東京地裁