海上自衛隊は28日、パイロットを養成する航空学生の採用試験で、不合格だった受験者2人に対し、誤って合格と通知していたと発表した。2人は1月17日に合格通知を受け、入隊する意向を示していたが、2月9日に不合格と伝えられたという。海自は2人に謝罪したが、追試などの救済措置は実施しないとしている。

 海自によると、1月上旬に合格者名簿を作成した職員が、誤って2人を合格と入力した。本来は、入力後に複数人で内容を確認する決まりだったが、この確認作業は実施されなかったという。海自は「名簿の作成期限が迫っており、担当者らが作業を急いでいた」としている。【内橋寿明】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 海自パイロット採用試験、不合格者2人に誤って「合格」と通知