海上自衛隊トップの酒井良海上幕僚長は20日の記者会見で、国家安全保障戦略など安保3文書改定により、海自イージス艦に米国製巡航ミサイル「トマホーク」が搭載されることについて、「抑止力の強化に貢献する」などと述べた。  酒井海幕長はトマホークに加え、射程が延伸化される三菱重工業製の12式対艦ミサイルが海自に導入されることも指摘。「(保有する)反撃能力の重層性が増す」ともした。   トマホークの飛行速度は音速に満たず、迎撃されやすいとの指摘もあるが、酒井海幕長は実戦での実績や精密誘導される性能、破壊力を挙げ「極めて信頼が置ける」と話した。  このほか、3文書改定に伴い陸自が縮小され、海自に振り分けられる定員について、ミサイル防衛に対処するために今後建造されるイージスシステム搭載艦の運用に必要な人員確保に充てられるとの見通しを示した。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見で、米国の巡航ミサイル「トマホーク」導入について感想を述べる海上自衛隊の酒井良海上幕僚長=20日午後、防衛省
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 トマホーク、抑止力に貢献=反撃能力保有で―海自トップ