神戸市須磨区で1997年に起きた連続児童殺傷など重大少年事件の記録が廃棄されていた問題で、最高裁は25日、保存の在り方を検討するため、外部の有識者で構成する委員会の初会合を開いた。  冒頭、最高裁の堀田真哉事務総長は「特別保存(永久保存)を適切に行う仕組みが十分ではなかった。国民の皆さまに申し訳なく、率直に反省しなければならない」と謝罪した。   初回は連続児童殺傷事件の記録廃棄について、関係する当時の神戸家裁職員らに対する最高裁の聞き取り調査結果などが委員に報告される。  委員会では、少年事件などを対象に特別保存(永久保存)の在り方や裁判所職員の意識、対応が十分だったかなどについて、委員の弁護士、大学教授の意見を聞く。最高裁は、来年3月をめどにまとまる委員会の結論を踏まえ、今後の対策を検討する。(了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 事務総長「国民に申し訳ない」=記録廃棄、有識者委が初会合―最高裁