ベトナム省庁幹部に贈賄容疑=富山の会社代表ら書類送検―兵庫県警など
時事通信社 2022年08月08日 12:19:50
ベトナムの省庁幹部らに罰金や追徴課税の減免などの見返りに賄賂を渡したとして、兵庫、宮崎、富山各県警は8日までに、不正競争防止法違反(外国公務員贈賄)容疑で、富山県南砺市の化学工業会社代表の男(75)=同市=と同社ベトナム現地法人の社長だった男(71)=兵庫県西宮市=ら3人を書類送検した。いずれも容疑を認め、「相手側に持ち掛けられた」などと話している。 送検容疑は2017年8月末ごろ、ベトナムの文化・スポーツ・観光省の幹部に、罰金減免の見返りに40万円相当の現金を現地通貨で提供。20年3月下旬ごろには、追徴課税を減免するなどしてもらった対価として、同国財務省幹部に350万円相当の現地通貨を渡した疑い。 兵庫県警によると、ベトナム側の監査で、同社が不正にコピーしたソフトウエアを使用していたことが発覚。その際、同観光省の幹部から「行政違反に対する罰金を減額する」などと言われ、賄賂を要求されたという。 (了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社