アイドルグループ「仮面女子」メンバー猪狩ともかさん(30)が、国所有の史跡・湯島聖堂(東京)の看板の下敷きになり負傷したとして、国に計1000万円の賠償を求めた訴訟の判決が27日、東京地裁であり、成田晋司裁判長は請求を棄却した。  判決によると、猪狩さんは2018年4月、湯島聖堂南側路上を歩いていたところ、強風で倒壊した聖堂の看板の下敷きになり、両下肢まひの後遺症が残った。  国が管理を委託していた公益財団法人「斯文会」とは訴訟外で和解が成立した。猪狩さん側は看板も国の管理下にある「公の営造物」に当たり、国は長年にわたり安全対策を怠ったと主張していた。  判決は、看板の記載内容の大半が斯文会の講座に関するものだったことから「国が看板の設置を求めたものとは認めがたい」と判断。「国が事実上管理していることも認めがたい」として、原告側主張を退けた。 (了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 「仮面女子」メンバーの請求棄却=湯島聖堂看板下敷き―東京地裁