【ワシントン時事】昨年1月の米連邦議会襲撃の真相を究明する下院特別委員会は16日、公聴会を開き、ペンス前副大統領の側近らが証言した。2020年大統領選を「不正」と主張するトランプ前大統領が襲撃当日、選挙結果を覆すようペンス氏に執拗(しつよう)に迫っていた様子が明らかになった。  襲撃が起きた昨年1月6日、議会では選挙結果を最終確認する上下両院合同会議が開かれ、ペンス氏は進行役を務めていた。側近らによると、トランプ氏は会議を控えたペンス氏に電話し、自身の勝利を宣言するよう要求。一貫して拒否するペンス氏にいら立ち「臆病者」などとなじったという。  トランプ氏は「ペンスは度胸がない」とツイート。これを見たトランプ氏の支持者らが「ペンスを絞首刑にしろ」などと叫びながら議事堂になだれ込んだ。暴徒らは、安全確保のため議事堂の地下へ避難するペンス氏まで十数メートルに迫っていた。  13日の公聴会では、トランプ陣営のステピエン選対本部長やバー前司法長官が録画で証言。大統領選に「不正」の証拠はないとトランプ氏に進言したものの、トランプ氏が聞き入れなかった経緯が示された。 【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 ペンス氏に「選挙結果覆せ」=トランプ氏、議会襲撃前に圧力―米公聴会