【ベルリン時事】国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は6日の理事会で、北朝鮮が2018年に爆破した北東部・豊渓里の核実験場で、坑道の一つを復旧させた兆候があると明らかにした。核実験の準備の可能性があるとして、実験を強行すれば「国連安保理決議違反であり、深刻な懸念を招く」と警告した。  グロッシ氏は理事会の冒頭声明で、北朝鮮は北西部・寧辺でも核活動を継続していると指摘。5000キロワットの黒鉛減速炉が稼働を続けているほか、ウラン濃縮用とみられる建物に屋根が付けられ、外観が完成したと説明した。1994年に建設が停止された別の黒鉛減速炉(5万キロワット)では、別の施設に再利用するため、建物が解体されているという。 【時事通信社】 〔写真説明〕北朝鮮・豊渓里の核実験場爆破を取材しようと詰め掛けた外国メディア=2018年5月(AFP時事)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 北朝鮮、核実験へ坑道復旧=IAEA「深刻な懸念招く」