【ワシントン時事】米南部バージニア州フェアファクス郡の裁判所陪審は1日、人気俳優ジョニー・デップさん(58)と元妻の女優アンバー・ハードさん(36)が互いを名誉毀損(きそん)で訴えた民事訴訟で、デップさんの主張をおおむね認め、ハードさんに1500万ドル(約19億5000万円)の損害賠償支払いを命じる評決を下した。主要メディアが伝えた。 デップさんは、ハードさんが米紙への寄稿で自身を「家庭内暴力(DV)被害を代表する著名人」と名乗ったことが名誉毀損に当たるとしてハードさんを提訴。ハードさんも反訴していた。陪審は、デップさんに対しても200万ドル(約2億6000万円)の損害賠償を命じた。 元夫婦による泥沼裁判の様子はメディアで連日報道され、大きな関心を呼んだ。ハードさんが薬物や酒を摂取したデップさんに殴打や性的暴行を受けたと訴える一方、デップさんは「女性に暴行したことは一度もない」などと否定していた。 デップさんは評決を受け「人生を取り戻すことができた」とコメント。ハードさんは「言葉にならないほど失望している」とツイッターに投稿した。 【時事通信社】 〔写真説明〕米俳優ジョニー・デップさん(左)と元妻の女優アンバー・ハードさん(AFP時事)