【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)は16日の外相理事会で、ウクライナに侵攻したロシアへの追加制裁案の一環で欧州委員会が提案しているロシアからの石油輸入禁止を協議したが、合意に至らなかった。ロシア産原油への依存度が高いハンガリーが、反対姿勢を崩さなかった。  ロイター通信によると、ハンガリーのシーヤールトー外相は同日、禁輸への適応に国内で150億~180億ユーロ(約2兆~2兆4000億円)が必要と主張。「欧州委は解決策を示すべきだ」としてコスト補償を求めた。  追加制裁案は4日の公表から10日以上経過したが、決定には全加盟国の同意が必要で、いまだ発動が見通せない状況だ。 【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 EU、石油禁輸合意できず=ハンガリー、補償要求―外相理事会