3回転半を心の支えに=樋口、たどり着いた夢舞台〔五輪・フィギュア〕
時事通信社 2022年02月15日 18:40:44
早熟とみられた樋口新葉が21歳でたどり着いた夢の五輪。数々の苦楽を経験し「今季がぴったりなのでは」と思えている。 2014年は浅田真央や安藤美姫と同じく、中学2年で全日本ジュニア選手権を制覇。全日本選手権で3位表彰台に上がり、一気に注目を集めた。前回平昌五輪に向けては代表2枠の有力候補に挙げられたが、最終選考会の全日本選手権で4位に終わり、出場権を逃す失意を味わった。 平昌直後の18年世界選手権で銀メダルをつかみながら、両足にけがを抱えるなど停滞。「退化しちゃったかな」。疑心暗鬼になりそうな自分を支えたのが、中学時代から習得を目指してきたトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)だった。 諦めず取り組み続けることで「すごく気持ちが変わった」。昨季は失敗しても、とにかく実戦で跳ぶ感覚を体に染み込ませた。今シーズンは試合で決められるようになり、憧れではなく「跳んで当たり前」と、自らに言い聞かせるまでに至った。 緊張は感じつつも、調子が上向いてきた実感はある。念願の舞台で、悔いのない演技を誓っている。(時事)【時事通信社】
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