今年の「歌会始の儀」に出席した入選者のうち7人が18日午後、宮内庁で記者会見した。1万3000首超から選ばれた歌が皇居・宮殿で披露され、「望外の喜び」「夢のような気持ち」と笑顔で語った。  今回最年長の富山県南砺市、無職西村忠さん(85)は、北アルプスの剱岳と富山平野を歌にし、「全く夢のようだ。県民の皆さんにも喜んでいただけるなら大変うれしい」と話した。長年の挑戦が実を結んだ福岡県久留米市の主婦高木典子さん(84)は、「半ば諦めていたが、望外の喜びです」と振り返った。  約10年前に亡くなった夫への思いを詠んだ東京都新宿区の主婦三浦宗美さん(68)は終了後、宮殿で天皇陛下から「おつらかったですね」、皇后さまから「ご主人もどこかで見ていらっしゃるでしょうね」と声を掛けられたという。三浦さんは「とても穏やかで温かく包み込まれるようなお人柄だった」と感動した様子で話した。 (了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 「望外の喜び」=歌会始入選者が会見