【ロンドン時事】昨夏の東京五輪陸上男子マラソンで2連覇を果たしたエリウド・キプチョゲ(37)=ケニア=が、2024年パリ五輪で史上初の3連覇を目指す意思を明確にした。12日に国際オリンピック委員会(IOC)公式サイトなどの取材に応じ、「まだ走りたい。五輪で3連覇する最初の人間になりたい」と決意を示した。 キプチョゲは18年のベルリン・マラソンで2時間1分39秒の世界記録を樹立。19年には非公認レースで1時間59分40秒を出し、史上初の2時間切りを達成した。東京五輪では2位に1分20秒の大差をつけて圧勝。年齢的な衰えを感じさせなかった。 「腹の中では、まだ何かが煮えたぎっている」と向上心にあふれ、今春に東京五輪後の初レースを計画している。「一番のモチベーションは、全世界にインスピレーションを与えること」と競技普及への思いも抱く。 昨年10月末にパリ五輪の開幕1000日前を記念したイベントに参加し、一般ランナーとパリ市内を軽快に駆け抜けた。「これからも壁を破っていきたい。ランニングの限界を超え続けることができる」。39歳で迎える大舞台へ、自信をにじませた。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕陸上男子マラソンで五輪連覇を達成したケニアのエリウド・キプチョゲ=2021年8月8日、北海道札幌市