宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの研究チームは21日、探査機「はやぶさ2」が地球に持ち帰った小惑星「りゅうぐう」の砂などの試料に基づく初の論文2本を、英科学誌ネイチャー・アストロノミーに発表した。  JAXAの矢田達主任研究開発員らは、回収された試料を1粒ずつ測定、分類した「初期記載」の作業で得られたデータなどを詳しく分析。水や有機物を含む鉱物に見られる特徴がある▽反射率が低く真っ黒▽これまで地上で見つかったどの隕石(いんせき)よりも密度が低い―ことなどが分かった。  JAXAは6月、はやぶさ2プロジェクトに参加する国内外の研究機関に試料の一部を分配。研究テーマごとに6チームに分かれ、初期分析を進めており、結果は来春にも論文などの形で発表される見通し。 (了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 「りゅうぐう」試料で初論文=有機物など特徴確認―JAXA