1918年に帝人グループ創立100周年を迎えた帝人。創立以来、化学技術や最先端の研究開発を通じ、変革と挑戦を繰り返してきた同社ですが、100周年を機にさらなる興味深い取り組みをしているようです。
帝人グループ創立100周年プロジェクトの核である「THINK HUMAN PROJECT」の成果を発表する展示会「THE NEXT 100 THINK HUMAN EXHIBITION」をご紹介します。

未来の人の豊かさを考える「THINK HUMAN EXHIBITION」
帝人では、「FUTURE NAVIGATION」というビジョンを体現する活動として、今、人が抱える問題を独自の切り口で考察し、未来への可能性を模索する「THINK HUMAN PROJECT」を展開。化学で人の本質的な課題を解決できるような、未来のソリューションを考案しています。
今回そのプロジェクトの集大成として、展示・発表会「THE NEXT 100 THINK HUMAN EXHIBITION」が、2018年12月12〜14日まで渋谷ヒカリエにて開催されました。

次の100年に向けて帝人が目指すこととは?
イベント初日の12日にはメディア向けのプレゼンテーションが行われ、帝人社長の鈴木純氏が登壇。展示の狙いや概要、帝人が目指す今後の展望が語られました。
帝人は、創立以来、化学技術や最先端の研究開発を通じ、変革と挑戦を繰り返しながら、2018月6月17日に創立100周年を迎えました。
これを機に、次の100年に向けて未来の人の豊かさ(Quality of Life)を見据え、「人があるべき未来へ」の案内役として存在し続ける企業を目指して、「FUTURE NAVIGATION」というビジョンを宣言。
化学が人を飲み込むのではなく、全ての考えの中心に人を置き、人を中心に考える化学によって新しいソリューションを創出し、人と人とのケミストリー、いわゆるつながりによってQOLの向上を目指していくといいます。

楽しみながら化学に触れられる展示ブース
イベントでは、考察・仮説・問いかけ・体験など「THINK HUMAN PROJECT」のパーソナルとソーシャルの分野における9つのテーマに沿ったブースが展示され、専門的かつユニークな未来への提案がなされました。
9つのテーマに沿って一例を挙げると、「人間らしさ」のテーマでは人工臓器、埋め込み型マイクロチップやAIなどのテクノロジーの進化をピックアップ。技術の進化によって道具が人間の機能を拡張するまでになってきましたが、今後進化し続ける道具と人間との関係に何が起こるのか、テクノロジーが人間の限界を超えた時の人間らしさとは何なのかを問いかけるセッションとなっています。
ただ見るだけではなく、立体的なアート作品やヘッドホンを用いる体験型の展示もあり、化学を自分の身近なものに感じて楽しみながら考えることができました。

今後新たなビジネスに繋がる可能性も
また、考察や検証だけにとどまらず、実際のビジネスに繋がるかもしれないテーマも提示されました。
具体的には「加齢」のプロジェクトから派生する明確な科学的根拠に基づいた健康の維持・増進や疾病予防に貢献する“ニュートラシューティカル”という新しいカテゴリーの確立や、「移動」のプロジェクトとリンクして、帝人がこれまで得意としてきた軽量化素材の提供によって“人が生きるモビリティ”ビジネスの可能性も考えられているそうです。もちろん他のテーマからも、今後ビジネス化するものが出てくる可能性もあるのだとか。

「一期一会」をモットーに「人」を中心に考え、未来のソリューション創出を目指す化学会社としてありたいという帝人。
私たちの生活がより便利に、豊かになることに繋がる可能性を秘めた、同社の今後の展開に要注目です。

【参考】
※特設サイトURL
https://100.teijin.co.jp/


情報提供元: WomanSmartLife
記事名:「 創立100周年の帝人が“未来の人間の豊かさ”を見据えた取り組みを展示「TEIJIN THE NEXT 100 THINK HUMAN EXHIBITION」