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妊娠したら「できるだけ早く出産予定日を知りたい」という人も多いですよね。私も出産予定日が確定するまで、ネットで計算方法や誤差を検索する日々を過ごしました。しかしサイトによって異なる情報に戸惑うこともしばしば…。そこで今回は、各病院や学会が出しているデータを元に、出産予定日について解説していきます♪
妊娠をしたら、多くの人が自分で計算をしたり、アプリを使って導き出す出産予定日。
でも「本当にこの日に生まれてくるのかな?」「ずれるとしたらどれくらいずれるんだろう?」と疑問に思う人も多いですよね。
私も当時いろんなサイトを調べましたが、実際に予定日当日に出産している人の確率をみて愕然としました。その場で「こんなの無理じゃん!」って声をあげたくらいです(笑)
出産予定日は、”予定日”という名の通りあくまで出産時期の目安でしかありません。
40週0日の日付を出産予定日としているだけで、正期産(正常な出産とみなされる期間)は「妊娠37週0日~妊娠41週6日」と、35日も幅があります。
ざっくり考えると、1/35の確率で出産予定日に産まれるということになります。
ただ基準点である40週0日に近いほうが出産確率も高まるため、実際に出産予定日に産まれる人は20人に1人くらいになるようです。
正常分娩の場合、妊娠週数あたりどれくらいの確率で出産しているのかについて、日本赤十字武蔵野短期大学が公表したデータがこちらです。
【初産】
妊娠37週・・・5.9%
妊娠38週・・・15.0%
妊娠39週・・・32.2%
妊娠40週・・・33.7%
妊娠41週・・・13.2%
【経産】
妊娠37週・・・9.2%
妊娠38週・・・22.4%
妊娠39週・・・36.8%
妊娠40週・・・24.4%
妊娠41週・・・7.2%
初産・経産を合わせると妊娠39週での出産が多いことがわかります。つまりそれだけ出産予定日に産まれる確率が低いということになりますね。
ちなみに私は1人目を自然分娩で出産しましたが、産まれたのは41週1日でした。
妊娠経過は花マルをつけられるくらい順調だったんですが、予定日通りに産まれるかについてはあまり関係がなかったようです。
出産予定日通りにいかない原因は一言で言うと”個性”です。赤ちゃんの成長スピード、性格、ママの環境など、赤ちゃんを妊娠しているときの状況はみんな違います。
同じママでも1人目と2人目の出産が同じ週数だったという人があまりいないのも、そうした個性が出産に影響しているからと言えます。
ただ個性だからって完全に諦める必要はありません!
出産予定日がずれる原因の中には、ママが意識することで改善できるものもあるので、しっかり把握して、できることから取り組んでみることをおすすめします♪
出産予定日(出産日)の決め方は、病院の方針にもよって多少異なりますが、基本的に”最終月経”から導き出す方法が一般的です。
これはWHO(世界保健機構)でも定められている「世界基準の出産日算出方法」なので、海外での出産を考えている方もぜひ覚えておきましょう!
【最終月経から出産予定日を計算する方法】
・最終月経開始日+280日
・最終月経があった月-3(もしくは+9)、最終月経があった日+7
※例えば8/30に最終月経があった場合は、8-3=5、30+7=37(1ヶ月+6日)で6/6が出産予定日ということになります。
また、最終月経はわからないけど排卵予測日はわかるという場合は、排卵予測日から計算することも可能です。
【排卵予測日から出産日を計算する方法】
・排卵予測日+266日(28日周期の場合)
・排卵予測月-3(もしくは+9)、排卵予測日-7
※例えば9/3が排卵予測日だった場合、9-3=6、3-7=-4(6/1から-4)で5/27が出産予定日ということになります。
中には「最終月経も排卵日もわからない!」「生理不順で予測がつかない!」という方もいると思いますが、赤ちゃんの大きさから妊娠週数や出産日を予測することができるので安心してくださいね。
ではどうして出産が遅れるのでしょうか?
その原因については、医師や研究者の間でもまだわかっていないことも多く、あくまで可能性の話にはなってしまうのですが、次のようなことが原因になりうるのではないかと考えられています。
妊娠42週以降を”過期産”と呼び、注意深く経過を観察したり出産を促進したりするのは、胎盤の機能が落ちて赤ちゃんが苦しくなってしまうからなんだそうです。
つまり出産予定日である妊娠40週前後なら、まだまだ胎盤はしっかりと働いていて、ママの胎内は快適な状態であることが多いということ。
温かく過ごしやすい環境に居心地の良さを感じて「まだ外に出たくない」と思ってしまうのも無理はないですよね。
ただママとしては、早く会いたいというのが本音だったりもします。
そんなときはお腹をなでながら「ママ早く会いたいから出てきて~!」と声をかけ続けてみると、もしかしたら赤ちゃんが願いを聞き届けてくれるかもしれません♪
先程も出産日の決め方のところで少し触れましたが、生理不順だと最終月経や排卵日の予測が大きくずれてしまうことがあるため、予定日が狂いやすくなってしまいます。
それを未然に防ぐためには、やはり妊娠前から生理周期を整えておくことが大切です。
生活習慣の改善、運動、ストレスの発散など、自分でできることもありますが、できれば早めに婦人科や産婦人科で相談するようにしましょう。
婦人科では、生活指導を中心に、ピルを使った治療が行われることもあります。
もし生理周期を整えるために一時的にピルを使うとなると、しばらく妊娠ができなくなってしまいますので、早めの受診が得策ですよ!
人間の体は、強いストレスを感じると、血管や筋肉が収縮してしまいます。
疲れが溜まったり、イライラし続けたりしていたときに、肩こりや頭痛などの症状として現れたことがある人もいるのではないでしょうか。
妊娠中のママの強いストレスは、頭痛や肩こりだけに留まらず、子宮や胎盤に繋がる血管に影響してしまうことがあるので注意が必要です。
例えば子宮口が固くなってしまって開きにくくなってしまう、血流が悪くなることで赤ちゃんの成長が遅れるなどで、出産予定日を過ぎてしまう可能性があります。
赤ちゃんが産まれることに対しての不安や、思い通りに動けないもどかしさなど、妊娠中は普段よりストレスがかかりやすくなってしまいがちです。
決して1人で溜め込まず、パパや家族、産婦人科の先生たちに随時相談するようにしてくださいね。
また初産である場合も、出産の遅れに繋がることがあるようです。
経産婦さんの場合、一度子宮口が全開になったことがあるため、子宮口が柔らかくなりやすい、体自体が出産の流れを理解しているなどで、分娩時間自体も短いとされています。
実際に私も初産のときは、37週を過ぎたと同時に「初産だから出産遅れそうだし、今からどんどん歩いて運動して!多少激しくっても構わないから!」と言われました(笑)
どんな運動が出産に繋がるのかに関しては、まだはっきりとわかっていません。
ただ、出産のための体力づくりも兼ねて正期産に入ったら、積極的に歩いたり掃除をしたりと、軽い運動を取り入れてみるといいかもしれませんね。
出典 Moopen:amika
出典 Moopen:森山窓香
もちろん出産は遅れるばかりではなく、早まるケースもあります。
遅れる理由でも述べましたが、早まる原因に関してもまだまだ研究や検証が続いている段階なため、確実ではありません。
早まる理由⇔遅れる理由になることもありますが「こうしたことが原因かも」と推察されていることをいくつかご紹介します。
妊娠中は、体の状態が大きく変化しているため、普段以上に疲れを感じやすくなっています。
臨月近くになると「赤ちゃん+羊水+胎盤」で約5kgの重しをお腹に抱えることになりますし、血液やお腹周りの脂肪も合わせると、体重が10kg前後増えているのですから当然ですよね。
ただこうした疲労を溜め込んでしまうと、子宮自体が妊娠でかかっている負荷に耐えられなくなり、出産が早まってしまう場合があります。
しかも疲労が溜まっている状態で出産を迎えると、いざ赤ちゃんを娩出するときに、体力が足りず出産時間が長引いて大変な思いをすることもあるため、疲れは日頃からとっておくようにしてくださいね。
こちらは出産が遅れる理由でもお話しましたが、月経の記録をつけていない人や生理不順などで生理周期がずれやすい人は、そもそも出産予定日自体がずれていた可能性があります。
もちろん妊娠経過を観察する段階で、赤ちゃんの大きさから予定日に大きなずれがないかは確認されますが、やはり正確な最終月経の把握や排卵予測ができている人と比べると誤差がでがちです。
少しでも正確な出産予定日を出すためにも、普段から月経の状態には気を配っておきましょう。
先ほど「初産で出産が遅れることがある」と書きましたが、逆に経産婦の場合は、出産が早まることも少なくありません。
ママ自身、どういう流れでお産が進むのかわかっているため、初産婦ほど過度な緊張をすることがなく、出産に対する不安やストレスもある程度自分の中で消化してしまえます。
ママの体も一度出産の流れを体験しているため、準備がスムーズにすすみがちです。
私の周りのママ友も「初産婦での出産より、経産婦での出産のほうが、予定日より早まった」という人の割合が多いですね。
出典 Moopen:patata
妊娠37週に予定帝王切開で出産した三女は、2,010グラムと小さく、GCU(継続保育室)にて体重が2,300グラムを超えるまで入院しました。
出典 Moopen:かつおつな
先ほども少しふれましたが、一度出された出産予定日が、妊娠の経過観察中に変更される場合があります。
月経は順調にきていたし、確実にわかっている最終月経から算出したんだから予定日が変更になることはないんじゃないの?と思う方もいるかもしれません。
しかし、女性の体はデリケートで、ストレスや疲れなどで数日排卵がずれてしまうこともしばしば。
そのため、一度出産予定日を出した場合でも、赤ちゃんの大きさを測定して大きなずれがないかを確認し、必要に応じて出産予定日を変更することがあるんです。
また機械の性能や精度は昔に比べて格段に向上していますが、機械や測定する人によって多少誤差が出る場合があります。
そのため、妊娠中は何度も赤ちゃんの大きさをチェックしずれがないか確認しているので、もし出産予定日が変更になっても慌てたりせず「正確な日にちが出て良かった!」と安心してくださいね^^
出産予定日を確定させるためには、赤ちゃんの成長の誤差が少ない時期に、誤差が出にくい場所での測定が重要です。
妊娠8~11週ではCRLから出産予定日を算出する方法が一般的です。CRLとは頭臀長(とうでんちょう)のこと。その名の通り、頭からお尻までの長さを測ります。
病院やお医者さんによって方針が異なる場合がありますが、次の基準で出産予定日を確定させることが多いようです。
・最終月経から算出した出産予定日との誤差が7日未満であれば、出産予定日は変更しない
・7日以上の誤差があれば赤ちゃんの大きさから算出した出産予定日を採用する
妊娠8~11週の中でも、特に妊娠9~10週前半の数値が個体差が出にくく、より正確な出産予定日を算出することができると言われているため、この時期に受診を合わせる病院も多いみたいですよ♪
妊娠12週を超えてくると、赤ちゃんの姿勢によってCRLの誤差が出やすくなってしまうため、BPDとFLという数値を使って出産予定日を予測していくことになります。
BPDとは児頭大横径(じとうだいおうけい)という、赤ちゃんの頭の横幅のことで、FLとは大腿骨長(だいたいこつちょう)という、赤ちゃんの太ももの骨の長さのことです。
こちらも病院やお医者さんの方針によって異なる場合がありますが、10日以上の誤差があるかどうかで変更の判断がされる場合が多いようですね。
妊娠12~19週の中でも、特に妊娠12~15週のBPDの数値は個体差がでにくいため、この段階でもう一度出産予定日にずれがないか確認し、出産予定日が確定されるケースが多いみたいです!
妊娠20週を超えると、赤ちゃんの姿勢や発育による誤差が出やすくなったり、赤ちゃんの発育不全などの問題を見逃す原因となりがちなので、あまり変更されることはありません。
ただし赤ちゃんの発育が順調かつ、予定日と赤ちゃんの大きさに10日以上の誤差がある場合には、お医者さんの判断に出産予定日が変更される場合があるということは念のため覚えておくといいでしょう。
もしかしたら出産予定日なんてあくまで目安なんだし、そんなにこだわらなくても…と思っている人もいるかもしれません。
しかし出産予定日を病院で確定させておくことは、赤ちゃんを迎える準備や心づもりのほかにも、たくさんのメリットがあるんです!
特に働いている女性にとっては、出産予定日がわからないとデメリットばかりになってしまいます(汗)
働いている女性が出産するにあたり、一番大切なのがこの”産休”ではないでしょうか。この産休がなければ、出産当日も欠勤扱いになってしまいます。
産休は出産当日までの”産前休業”と出産後の”産後休業”とにわかれているのですが、この産前休業、厄介なことに本人が「産休を取ります!」と申請しないと取ることができないんです!
産休を申請するためには、最低でも次の書類を会社に提出しなければなりません。
・出産予定日を証明するもの
・休業届
他にも出産手当金や出産一時金など、出産に関わるお金の手続きも必要となってくるので、自分の会社ではどんな書類が必要なのかは事前にしっかり確認しておくようにしましょう。
産休が申請できる期間は、次のように法律で定められています。
・産前休業・・・出産予定日の6週間前(双子以上を妊娠の場合は14週間前)
・産後休業・・・出産した翌日から8週間
産休は労働者に認められた権利です。本人が申請した場合、会社が取得を拒否することはできません。
また、産前は母体の状態と本人の希望に応じて出産当日まで働くことが可能ですが、8週間の産後休業のうち、産後6週間は、法律で労働が禁止されています。
万が一労働したこと、もしくは会社がさせたことが発覚した場合、会社に罰則が与えられます。
ただし上記はあくまで法律上における最低限の産休期間です。会社によってはそれ以上の産休制度を設けているところもありますので、こちらもよく確認しておくようにしてくださいね。
産休の申請に必要な書類の一つに「出産予定日が証明できるもの」があります。
会社によっては母子手帳+本人の申告でOKとする場合もありますが、”出産予定日証明書”を求められるケースも少なくありません。
出産予定日証明書は、病院で担当医が発行してくれます。
「産休の申請に必要なので出産予定日証明書が欲しいです」と言えば、出産予定日確定後に出してもらえるはずです。
出産予定日証明書にかかる費用は病院によってさまざまですが、だいたい1,000~3,000円程度であることが多いようです。
出産予定日をできるだけ正確に把握しておくことで、パパや親族のスケジュール調整がしやすいというメリットもあります。
特に立ち会い出産を希望していたり、産後遠方から両親がお見舞いに来るなどの場合は、逐一妊娠経過を報告するようにして微調整していくと、いざというときに慌てずに済みますよ♪
もし妊婦健診を受けていく中で、一度確定したはずの出産予定日が変わってしまった場合は、新しい出産予定日を基準に産休も変更となります。
例えば妊娠15週で出産予定日が確定して、会社に申請したものの、妊娠20週で出産予定日が1週間ずれてしまった場合は、妊娠20週で修正された出産予定日を基準に産休の計算が行われます。
では前置胎盤などで予定帝王切開となり、出産予定日よりも早く出産することが決まっている場合はどうなるのでしょうか?
これに関しては残念なことに産休の変更は行われません…。予定帝王切開は基本的に正期産の中で行われます。つまり妊娠37~38週に出産する人と同じ扱いとなり、産前休業を増やすことはできないのです。
妊娠中や出産の際、ちょっとした豆知識がなにかの役に立つこともあります。ここでは出産予定日に関するものを少しご紹介しますね。
海外出産を予定している場合や、海外で妊娠トラブルが起こった場合に備えて”出産予定日”くらいは英語で言えるようになっておくといいですよね。
【出産予定日】
・Expected date of birth
・due date
・Expected date of delivery(EDD)
上記のどれを使っても通じますが、Expected date of birthは英熟語、due dateは日常会話、Expected date of delivery(EDD)は医療用語として使われることが多いようです。
海外出産をするならば、日常会話でよく使われる”due date"を使って会話できるようになっておくと安心なので、こちらを使った例文をいくつかご紹介しましょう。
【出産予定日は10/1です】
I'm due on the first of October.
My baby is due on the first of October.
【出産予定日はいつですか?】
When is the baby due?
What date are you due?
最終月経や排卵予測日から出産予定日を出す方法は紹介しましたが、それを逆算して出産予定日から受精日を計算することも可能です。
【出産予定日から受精日を計算する方法】
・出産予定日-266日=排卵日+0~2
・出産予定月+3(もしくは-9)、出産予定日+7(+0~2)
※例えば1/1が出産予定日の場合、1+3=4、1+(7~9)で4/8~4/10頃が受精日となります
排卵日に0~2日を足すのは、卵子の寿命の分です。一般的には24時間程度と言われていますので、+1で計算してもいいかもしれません。
出産予定日は決められているものの、正期産に入ればいつ生まれてもおかしくない状況です。
「いつ生まれるのかな、早く会いたいな」という気持ちはこの時期だけの特権のようなもの。
ぜひドキドキもワクワクも、赤ちゃんとの大事な思い出の一つとして、楽しい妊娠ライフを送ってくださいね♪