山梨名物のひとつ『桔梗信玄餅』は、お土産としても定番で買って帰ったり、もらって食べたりしたことのある人も多いことでしょう。通常のモノから始まり、アイスになったり、プリンになったりとそこからの派生メニューも多いわけですが、昨年よりそのラインナップに新作『桔梗信玄餅揚げパン』が加わっているのをご存知でしょうか。餅をパンに挟むという、なかなかない組み合わせ信玄餅ファンなら気になるその味わいやいかに。



桔梗屋『桔梗信玄餅揚げパン』200円


おすすめ度 ★★★☆☆



『桔梗信玄餅揚げパン』は山梨県内で販売。土産物屋ほか、高速道路のサービスエリアなど信玄餅関連商品を多く取り扱うところで他の商品と一緒に販売されています。なかなかの変わり種メニューですが、製造・販売はしっかり『桔梗信玄餅』の桔梗屋です。



袋から取り出した『桔梗信玄餅揚げパン』。カレーパンなどのように衣がついていたり、砂糖などがまぶされていたりといった趣向はなく、見た目はシンプルなコッペパン状の揚げパンです。



揚げパン表面に見える切れ目を良く見ると、中には半透明の餅がしっかり詰まっています。



餅部分が途切れる端のほうに姿をのぞかせているのは、『桔梗信玄餅』の特徴である黒蜜ときな粉。



半分にカットしてみると、揚げパンの切れ目部分には黒蜜などが敷かれ、その上に円柱状の餅がドーンと詰まっていることが分かります。ホットドッグのケチャップやマスタードが黒蜜ときな粉に、ソーセージの部分が餅になったような感じ……と考えるとなんとなくイメージしやすいでしょうか。



パカッと切れ目を開いて見てみると、黒蜜・きな粉のどちらも通常の『桔梗信玄餅』に入っているモノとはちょっと異なるペースト状。黒蜜ジャム、きな粉クリームが使用されています。




その名の通りしっかりと信玄餅要素があることが確認できた『桔梗信玄餅揚げパン』ですが、果たしてパンと信玄餅は合うのか……と食べてみると、これが意外にアリ。中の餅は非常に柔らかくみずみずしさがあるため、ふんわりと食べやすい揚げパンに挟む具として想像以上のハマりようで違和感はありません。黒糖ジャムときな粉クリームはどちらもしっかり甘さと風味があり、餅と一緒に食べれば信玄餅の味わい。噛みしめるうちに間に挟まれた信玄餅部分の甘味に加え、パンならではの甘味も加わり不思議な美味しさがあります。ただ、甘味が濃厚なのに加え、水を吸いやすいパンが使用されているので食べる時には一緒に飲み物を用意しておくのは必須。お茶やコーヒーなど、スッキリした味わいの飲み物と組み合わせるとバッチリです。


柔らかな餅と黒蜜・きな粉と揚げパンの組み合わせで、しっかり信玄餅らしさがありつつ今までにない美味しさがある『桔梗信玄餅揚げパン』。ちょっと変わったご当地銘菓は自分で食べてみるにも、お土産として買って帰るにもオススメです。定番の『桔梗信玄餅』の味わいに一ひねり加えた不思議な味わいを、山梨を訪れた際には試してみてはいかがでしょう?


<参考リンク>

桔梗信玄餅揚げパン


情報提供元: ミトク
記事名:「 信玄餅を挟んだ揚げパンはアリなのか? 山梨ご当地グルメ『桔梗信玄餅揚パン』を食べてみた