コーヒーギアの老舗「HARIO(ハリオ)」が手掛けるアウトドア向けコーヒーギアブランド「Zebrang(ゼブラン)」その中でも「ゼブランライスオーブン」は記憶に新しい。以前GO OUT WEBにて取り上げたように“失敗しないアウトドア飯盒”として登場した本商品だが、本当に失敗しないのか?これで炊いたご飯は美味しいのか?正直気になるところ。実際に米を炊いて確かめてみた。

まずはおさらい!失敗しないアウトドア飯盒って?

ゼブランライスオーブン ¥17600

試す前にまずはおさらい。ゼブランの「ゼブランライスオーブン」ついてだが、なぜ飯盒炊飯に失敗しないのか?それは炊き上がりをピッーと知らせてくれる「ホイッスル」が鳴るからだ。ホイッスルの恩恵もあり上手に炊くことがお米を焦がさずに炊けて、美味しく食べられるということ。

また鋳鉄製なので定期的なシーズニングこそ必要なものの、熱が均等に加わるのがメリット。安定した炊き上がりを約束してくれる。

【SPEC】
サイズ:幅199 × 奥行165 × 高162 mm
重量:3.1kg
容量:1~2合
材質:フタ・本体…鋳鉄、ホイッスル…ステンレス

塊感のある男らしさ満点のルックス

深い漆黒に仕上げられた重厚な仕上がりが「ゼブランライスオーブン」の見た目を語るうえで外せないところ。鋳鉄というのも相まって実物の塊感や存在感は写真で見るより数倍上だった。クッカー類も黒や無骨なもので揃えたいというキャンパーにはたまらないだろう。

“失敗しない”由縁のホイッスル機構

こちらが「ゼブランライスオーブン」最大の特徴であり、巷で“失敗しないアウトドア飯盒”と呼ばれる由縁である。ホイッスル部分のみステンレス製で耐食性に重きを置いた素材選びとなっている。

内側には何かと嬉しい目盛り付き

「ゼブランライスオーブン」の内側にはお米を入れる量の目安となってくれる目盛りが付いている。下段が1合炊き用、上段が2合炊き用になっているので初めてでも分量を間違えづらいのが嬉しい。

底面にはゼブランの刻印入り

底面には「Zebrang MADE IN JAPAN」と大きく刻印されている。ゼブランの日本製への厚い信頼があるからこそ施されているのだろう。ちなみに「ゼブランライスオーブン」の生産を担当したのは東北に拠点を構える、老舗南部鉄器メーカーの「及源」である。伝統と職人の技が詰め込まれた南部鉄器は堅牢であり、所有欲も満たしてくれる。

炊く前にまずは浸水

お米をしっかりと洗い浸水させる。今回は2合炊きなのでで30分ほど時間をおいた。本当に失敗しないのか?炊き上がりは美味しいのか?ワクワクが止まらない!

火にかけて炊いてみた

今回は薪をくべて焚き火での炊飯にチャレンジ!外遊び好きなら誰しもが挑戦したことあるはずの直火での炊飯や調理。しかし、これがまた意外と難しい……火加減の調節がしづらいので、十分に炊けていなかったり焦げたりしやすいのだ。燃え続ける薪、火の勢いは決して弱くはないが、「ゼブランライスオーブン」なら大丈夫だろうと炊き上がりに期待を寄せる。

しかも、南部鉄器というのも相まって焚き火がかなり似合う。これもキャンパーからしたらポイントが高いだろう。鋳鉄の無骨な質感が冬の焚き火とマッチしている。これには見た目の“アジ”も楽しめそうだ!

ついに!あの音が鳴る

火にかけはじめて約10分で待望のあの音が。やかんの沸騰時のようなやや細めの「ピッーーー」という音が鳴り響いた。音は大きいわけではないが、小さすぎるということもないので近くで作業などをしている分には十分に聞き取れる音量だろう。モクモクとホイッスル部分から出る白煙とともにお米の炊き上がり特有の甘い匂いが漂う。

そして待望の実食へ……

焚き火から離し、蓋をしたまま15分ほど放置。この蒸らしが大事なので焦ってはいけない。そして15分経ったので運命のご開帳というわけだ。果たして焦げないで上手に炊けているのだろうか……

おお!思ったよりもしっかり炊けているではないか。見た感じは一粒一粒がしっかり立っている気がする。水分が多すぎてベチョベチョということもない。直火炊きならではのカリッとした炊き上がりだ。

さて、お味の方はどうだろうか。持参したシェラカップに盛り付け実食してみる。食感としてはやや固めというよりしっかりと「米が立つ」という感じだ。普段でも中々味わえないお米の粒々とした舌触りを堪能できる。甘みのある香りが鼻を抜けるのも心地よい。かなりクオリティの高い炊き上がりである。

機能だけでなく、見た目も味も高いクオリティ

検証した通り、「ゼブランライスオーブン」は確かに“失敗しないアウトドア飯盒”だった。その機能はもちろんのこと、南部鉄器由来の鋳鉄製ボディの重厚なルックスや粒感のあるお米を楽しめる炊き上がりなど、全てにおいて高いバランスでまとまっている。

個人的に驚いたのがホイッスルの精度の高さ。火加減の調節が難しい直火調理において、この精度の高さはとても重要である。過不足のないちょうどいい塩梅で高らかに鳴るホイッスルはまさに安心感をもたらしてくれるのだ。

ゼブランの公式サイトから詳細がチェックできるので気になった人はぜひ見てほしい。


(問)ハリオ商事 zebrang.hariocorp.co.jp/

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情報提供元: GO OUT
記事名:「 ゼブランの”失敗しないアウトドア飯盒”って実際どうなの? 検証してみた。