コーラといえばカラメル色、ビールといえば琥珀色…そんな常識を覆すように続々と登場してきた透明飲料。いったいどんな背景で発売されたのでしょうか?



 



 



 



■意外に長かった! 「透明飲料」の歴史




1992年末にペプシコが北米で全国発売に踏み切ったクリスタルペプシです。



 



ミネラルウォーターが売れるようになった当時、食器用洗剤から消臭剤まで「透明タイプ」のトレンド(「Clear Craze」と呼ばれる現象)があり、健康志向も高まる中、ペプシコが本来は透明ではないコーラを透明にすることを“いいアイデア”と考えたことは納得がいきます。



 



発売に先駆け始めた5ヶ所のテストマーケットは順調な滑り出しでした。Van Halenの「Right Now」を起用し、米国では大掛かりなマーケティングの象徴ともなるスーパーボウルでのCMも投下、全国流通3ヶ月後には2.4%のシェアを獲得しました。しかしながら、その後は勢いを失い、1994年には市場から撤退……。期待外れな事例の一つとして、取り上げられています。




そんな“実績”がありながら、昨今の日本では、「透明コーラ」など透明飲料が続々と登場しています。いったいどんな背景があるのでしょうか?



 





もっと詳しく知りたい方はコチラ>>不名誉な歴史を持つ「透明コーラ」、その呪縛から逃れることができるのか?



 



 



 



■飽きられる商品、定番化する商品、その差はどこに?




コーラの場合、あのカラメル色を見ながら、ちょっと鼻にツンとくるコーラ独特の味を味わって「コーラを飲んでいるんだな」と認識する。ビールも、あの琥珀色を見ながら、麦芽の香りと味を感じるのが「ビールを飲む」という体験だ。あのカラメル色も琥珀色も、ブランド体験の一部だったのである。



 



しかし、それらが透明になるのは、正直、違和感も覚えることもあった。 想像してみてほしい。味噌汁が味や香りをそのままに、透明になったらたらどうだろう? 「ちょっと違うかも」「それは味噌汁ではない」と感じる人が多いのではないだろうか。味は味噌汁そのものでも、透明になった途端、味噌汁とは違うものになる。あの茶色い味噌の色も含めて、私たちは「味噌汁」として認知するのである。 




目新しさにひかれて発売当初に売上のピークがあり、徐々に売上が下がるのは新商品としてはお決まりのパターンだそうですが、一方で、定番化する商品もあるのです。



 





もっと詳しく知りたい方はコチラ>>あなたは“透明な味噌汁”を許せるか?「透明飲料」のブームに感じるコト



 



 



 



 



■「透明飲料」をどうしても受け入れられない理由…




我々世代にとってジュースとは“おやつ”であり、50代半ばに差しかかり、糖尿病家系のせいで人一倍“糖分摂取”にはデリケイトにならざるを得ない私にとって“おやつ”のジュースは、数日間甘いものを(それなりに)我慢した自分へのプレゼントでもあるのだ。



 



そんな“貴重な逸品”が「中途半端に見た目ヘルシーなだけの無色透明」じゃあ、あまりに淋しすぎる!




長年、ペリエやサンペレグリノなどを飲んできた「無糖炭酸水好き」である筆者が、透明飲料だけはどうしても受け入れられない、その理由を語っています。あなたはいかがですか?



 





もっと詳しく知りたい方はコチラ>>私が「透明飲料」をどうしても受け入れられないワケ



 


情報提供元: citrus
記事名:「 透明飲料ブームの裏側。なぜ人々は“色のない飲み物”を欲するのか?