気温が高くなってきて夏はもうすぐそこ。湿気も気温も高いこの時期は、食中毒の起こりやすい時期でもあります。特に、作ってすぐに食べない「お弁当」は食中毒の原因になりやすいので要注意。家族の健康を守るためにも、食中毒を防止するお弁当食材やアイテムを知っておきましょう。


夏のお弁当作りの際に気になるのが食中毒。食中毒といえば、給食を提供する学校や施設、また飲食店などで発生したというニュースが時々報道されますね。そのため家庭での食事は心配ないと思われがちですが、家庭で作った食事でも食中毒を起こすことはあります。

特に調理をしてから食べるまで時間をおくお弁当は、作る際にも、持ち歩いたり保管したりする際にも注意が必要。小さい子どもは大人に比べて抵抗力が弱いため、食中毒の症状(腹痛、下痢、嘔吐、発熱など)が重症化することもあります。

こんな話ばかりすると、お弁当を作るのがなんだか怖くなってしまいそうですが、ポイントをおさえれば大丈夫。活用すると食中毒予防に役立つ食材やグッズは以下の通りです。

食中毒予防方法[1]: 大葉を活用



食べておいしいのはもちろん、茶色に偏りがちなお弁当に彩りを与えてくれる大葉。実は大葉には食中毒の原因菌への殺菌効果が期待でき、ぜひともお弁当に活用してほしい食材です。そのまま入れて仕切り代わりに、また豚肉やベーコンでくるくる巻いて焼くと、おかずにもなりますね。

食中毒予防方法[2]: 梅干しを活用



「梅干しをごはんの真ん中にのせた日の丸弁当や梅干しのおにぎりは腐りにくい」。そんな話を耳にしたことがある人も多いかもしれません。確かに梅干しにも殺菌作用があるのは事実。しかし残念なことに、日の丸弁当もおにぎりも、梅干しと接している部分にしか殺菌効果は期待できません(※ちなみに、大葉も接している面のみへの殺菌効果となります)。広い範囲に殺菌効果を期待するのであれば、炊飯時に梅干しを一緒に入れて炊き込み、炊きあがったら種を取り除いてごはんに混ぜ込むのがおすすめです。

食中毒予防方法[3]: 香辛料を活用



カレー粉や唐辛子、わさびやしょうがなど、香辛料にも殺菌効果が期待できます。カレー粉を加えた調味料で魚や肉に下味をつけたり、加熱したあとに柚子胡椒やわさびを添えてもOK。いつものお弁当に味の変化がつけられ、マンネリ打破にもなりますね。

食中毒予防方法[4]: 仕切りカップを活用



お弁当箱の中でおかず同士が接触していると、その接触した部分から傷みやすくなります。最近ではのっけ弁(ご飯におかずをのっけるお弁当)や隙間なくぎゅうぎゅうに詰め込んだお弁当をSNSなどでもよく目にしますが、暑い季節のお弁当だと衛生面で心配です。

またレタスなどの葉野菜でおかず同士を仕切ると見た目は良く仕上がるのですが、衛生面の観点からするとNG 。時間が経つと葉野菜から水分が出て、接している他のおかずも食中毒の原因になったり、腐りやすくなったりしてしまいます。おかずの仕切りには、シリコンカップやアルミカップを活用しましょう。100円ショップなどで様々な色やサイズのものが販売されているため、活用すればお弁当が華やかになりますよ。

食中毒予防方法[5]: 酢を活用



酢にも殺菌効果があるので、ぜひお弁当作りに活用してほしい調味料です。たとえばいつもの照り焼きに酢をほんの少し入れると、これからの暑い季節にぴったりのサッパリした照り焼きになりますね。

また、おかず作りに活用するのもおすすめですが、酢を使った食中毒予防法をもう一つ紹介しましょう。ペーパータオルに酢を含ませ、盛りつけ前のお弁当箱の内側を拭くことで、お弁当箱の殺菌に役立ちます。

※ただし、アルミ製のお弁当箱は酸に弱いため酢で拭き取るのはやめましょう。

食中毒予防方法[6]: 保冷バッグと保冷剤を活用


日のあたる場所で長時間保管するのはNG!

せっかく注意して作ったお弁当。おいしく安全に味わってもらうために、最も重要なのは保管環境です。食中毒の原因菌が最も増殖しやすい温度帯(36℃前後)にならないように、保冷バッグや保冷剤を活用し、日のあたらない涼しい場所に置くように心がけましょう。

毎日のお弁当作りにすぐに活用できそうなものも多いので、ぜひ活用してみてくださいね。

※この他にも、お弁当の食中毒対策が気になる方は以下の記事もご参考ください。


情報提供元: トクバイニュース
記事名:「 お弁当の食中毒を防ぐ食材やアイテム--大葉や酢を活用、梅干しは調理方法にコツが