料理に必ず使用する調味料。使用しない時はコンロ横に置いていたり、冷蔵庫に入れていたりしますが、保存方法によっては安全性やおいしさを損なってしまう可能性も。キッコーマン株式会社に正しい保存方法を教えてもらいました。


※記事中の保存方法はキッコーマン株式会社の商品にもとづいたものです。メーカーによっては保存方法や賞味期限が異なる場合もありますので、ご了承ください。

※記事中の価格は全て税抜です。

常温か冷蔵庫、どう見極める?

調味料の保存方法に迷った際、パッケージを確認すれば正しい保存方法が記載してありますね。ですが、1つひとつしっかりと確認するのは面倒でもあります。そんな時は1つの基準として、「アルコールを多く含むものや特殊な容器を使用したもの以外は、冷蔵庫での保存が基本」と覚えておきましょう。

それでは、ここからは具体的な調味料の保存方法を解説します。

醤油


「キッコーマン こいくちしょうゆ」

一般的なペットボトルやガラス瓶に入った醤油は、開栓前は常温で保存可能ですが開栓後は冷蔵庫で保存しましょう。また開栓前も特に冷暗所に保存することにより、良い品質が保持できます。開栓後は中に入った醤油が空気に触れることから、酸化して劣化が進んでしまいます。ペットボトルや瓶入りの商品は冷蔵庫で保存し、1カ月程度での使用を心がけましょう。

ただし、キッコーマンが販売する「キッコーマン いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ」は、開栓前も開栓後も常温で保存が可能。醤油が空気に触れない二重構造ボトルなので開栓後も常温で保存することができ、90日間を目安に利用できます。


「キッコーマン いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ」

みりん


「マンジョウ 濃厚熟成 本みりん」

みりん(「本みりん」と「みりん風調味料」に大別される)は常温保存が適している調味料です。糖分が多く含まれているため、低温で保存すると糖分の結晶化が起こります。またみりんの中でも、本みりんはアルコールを多く含んでいます。アルコールを多く含んでいると保存性が高いので、冷蔵庫に保存するよりも直射日光のあたらない冷暗所で保存し、2~3カ月程度で使用しましょう。

酒(料理用清酒)


「マンジョウ 国産米こだわり仕込み 料理の清酒」

料理用に作られた清酒は、アルコールを多く含んでいるため冷蔵庫保存の必要はありません。冷暗所で保存し、2~3カ月で使い切りましょう。

つゆ


「キッコーマン 濃いだし 本つゆ」

つゆの保存方法は商品にもよるものの、基本的に開栓前は常温で保存し、開栓後は冷蔵庫に入れましょう。例えば「キッコーマン 濃いだし 本つゆ」の場合、塩分が低く保存料を使用していないため、開栓後は冷蔵庫で保存し、2週間以内に使い切ります。ストレートつゆの場合はさらに塩分が低いため、開栓後は冷蔵庫保存のうえ3日以内で使い切るのが良いでしょう。他の調味料よりも賞味期限が短いので使用する際は注意してくださいね。

ソース


「キッコーマン デリシャスソース 中濃」

ソースは保存料の使用・不使用やボトルの構造にもより、開栓後の保存方法が異なります。「キッコーマン デリシャスソース 中濃」は開栓前は常温で保存可能ですが、保存料を使用していないため、開栓後は要冷蔵(使い切りの目安は約1カ月)。なお使用の際は、できる限りキャップを早く閉めるとより品質が保てます。

一方、「キッコーマン デリシャスソース・オンテーブル 果実薫る中濃」は空気に触れない二重構造ボトルなので、開栓後も常温で保存が可能です(使い切り期限の目安は約90日)。


「キッコーマン デリシャスソース・オンテーブル 果実薫る中濃」

ケチャップ


「デルモンテ トマトケチャップ」

通常、ケチャップには保存料が使用されていません。そのため冷蔵庫で保存しましょう(「デルモンテ トマトケチャップ」の使い切りの目安は約1カ月)。また使用の際は、使用後できる限りキャップを早く閉めるとより品質が保たれます。

適切な保存方法は理解できましたか。おいしい料理を作るための調味料の、品質が損なわれていたら味も台無し。正しく保存して毎日の料理に活躍させましょう。


情報提供元: トクバイニュース
記事名:「 調味料の保存、常温? 冷蔵??--醤油は基本冷蔵、みりんは冷蔵NGの理由