現在、MBS/TBSドラマイズム枠にて地上波放送中の“ズレ恋”ストーリー『liar』。同名人気漫画をドラマ化した本作では、「男性目線」「女性目線」が入れ替わり展開する構成や、ダブル主演の佐藤大樹(EXILE /FANTASTICS)、見上愛のラブシーンや恋の駆け引きが、放送直後に話題になるなど人気のドラマだ。初主演となった佐藤に話を聞いた。



―今回はご自身の初主演ドラマであり、主題歌も歌われ、かねてからの夢が叶ったとのコメントを拝見しました。


本当に今年中にどうしても叶えたかった夢のひとつだったのですが、主演ドラマだけでなく主題歌まで歌うことになるとは思ってもいなかったので、とてもうれしかったです。人一倍想い入れが強い曲になったので、この先ライブなどで披露する時には感情が込み上げて来そうです。ドラマと曲をグループに還元できることもうれしく思います。


―今年の目標をもう達成してしまいましたね!


そうですね。1月中に達成してしまいました(笑)。


―プレッシャーはなかったですか?


初主演だったので正直、プレッシャーはありました。舞台や映画で主演を務めたことはありましたが、撮影スケジュールがツアー中だったので、よりタイトな中での撮影を覚悟していました。それでもいただいたオファーなので120パーセントで返したいなと思いましたし、今の年齢でしかできない役柄だとも思ったので、気合いを入れて臨みました。



―連続ドラマでの主演は、また取り組み方が違いそうですよね。


正直、時間的な意味で辛かったですね(笑)。台本を覚える時間もなければ、1日中大変なシーンが続いた後に翌日ハッピーなシーンを撮らなくちゃいけないという。感情のコントロールはひとりでは無理だったのですが、僕よりも大変な思いをされていたであろうダブル主演の見上愛さんと共有できたので、それが一番大きかったと思いますね。



―優秀だが感じ悪い市川一哉という男を演じてみていかがでしたか?


今までの僕はどちらかと言うと制服を着たキラキラした役柄が多くて、恋愛をしてもヒロインと結ばれるか、もしくは当て馬で最終的には負けてしまうことが多かったので、こういう大人びた役柄は初めてでした。自分の実年齢よりも少し上の男性を演じるので仕草など全然違うなと思ったし、完成した映像を観た時に自分の知らない一面がたくさんありました。個人的な発見もそうですし、俳優としての引き出しも増えたなと思います。


あとモノローグが多かったので、セリフを発していない時の表情や、受け芝居で相手が話している時、それを受けての目の動かし方など、首の角度ひとつとっても、自分でもたくさん引き出しを増やさなくてはと撮影中は思っていたんです。完成した作品を観た時に「意外に出来てるな、自分!」と思うことがあったので(笑)、表現方法は増えましたね。


―原作の時の市川の印象はいかがでしたか?


感じ悪いなあ、ですね(笑)。なぜ美紗緒は市川のことをここまで好きになれるのかと、正直思っていました。でも、演じれば演じるほど市川の魅力に僕も気づいたし、不器用さがかわいいところもあり、女の子はこういうところが好きなのかと自分の中で発見にもつながりました。


まだ子どもなんだろうなって。それって小さい時にお父さん、お母さんとの関係を含め、自分がいい思いをしてこなかったことの裏返しの行動でもあると思うんですよね。それを美紗緒にもしてしまうのかと、ちゃんと理由があったので納得できる部分も多かったです。


あとは人って大切な人ができたら変われるんだなって、このドラマを通して勉強になり。原作の市川の行動も理解できるようになりました。



―ラブシーンが多かったですが、トライしてみていかがでしたか?


めちゃくちゃ緊張しました(笑)。2日間でドラマに出てくる全部のラブシーンを撮らなくてはいけなかったので、次第に引き出しもなくなってくるんですよね。シーンによってはふたりの感情が異なり、切ないラブシーンにもなる。愛情MAXなラブシーンもあったり、それを演じ分けることが大変でした。


あとは監督のこだわりでテストがなくて、本番一発撮りなんです。カメラマンも普段ドキュメンタリーを撮られている方なので、カメラ割りなどをまったく気にせずに自分の目の前の面白いものを撮るスタイルなんです。そこに愛が生まれたからそっちの顔に寄るみたいな感じなので、僕がいろいろ研究して持っていたものが全部チャラになるみたいな(笑)。でもそれで新鮮さが生まれ、よかったのだと今は思います。


―作品を楽しみにしているファンへメッセージをお願いいたします!


一番の見どころは、ドラマの中で同じシーンが繰り返されるのですが、その視点が変わるというところですね。それまでもそういうドラマはあったと思いますが、ここまで市川目線、美紗緒目線と、内容がバッチリ分かれているものはなかったと思うので、2話を観た後に1話を観返したくなりますし、3話からは話をまたがずに同じシーンが2回繰り返され、前半は市川、後半は美紗緒と、1話の中で答え合わせができる面白い作品になっています。途中から原作どおり4年後の世界にも行くので、ふたりの行き先や愛情表現の違いなどをぜひ楽しんでください!


『liar』

MBS/TBSドラマイズム枠にて

MBS(毎日放送)毎週火曜深夜0:59~

TBS毎週火曜深夜0:58~ 放送中

TVer&MBS動画イズムで全国無料見逃し配信

dTVで見放題独占配信ほか、スピンオフドラマ「liar~すれ違う恋~」独占配信

https://www.mbs.jp/liar/


出演:佐藤大樹 見上愛

川島海荷 太田基裕 高田里穂 佐藤友祐 山谷花純 /古川雄輝 升毅

原作:袴田十莉・もぁらす「liar」(双葉社・エブリスタ)

監督:熊坂出(「パークアンドラブホテル」「きみはペット」「プリテンダーズ」ほか)

脚本:内平未央(「社内マリッジハニー」ほか) 大谷洋介(「ラブファントム」ほか) 下亜友美(「トーキョー製麺所」ほか)

オープニング主題歌:tricot「エンドロールに間に合うように」(cutting edge/8902 RECORDS)

エンディング主題歌:FANTASTICS from EXILE TRIBE「Turn to You」(rhythm zone)

(C) 「liar」 製作委員会


佐藤大樹ヘアメイク:大木利保(CONTINUE)  /スタイリスト:吉田ケイスケ

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