11月7日、8日の映画興行収入ランキング(興行通信社発表)が発表され、TBSとWOWOWが共同制作し、リレー形式で放送した人気ハードボイルド・ドラマを映画化した西島秀俊主演の「劇場版 MOZU」が、初登場1位を獲得した。

 「劇場版 MOZU」は全国322スクリーンで公開。オープニング2日間で17万0374人、興収2億2847万2400円を稼ぎ、初登場1位を獲得。西島のほか、ドラマ版に引き続き、香川照之、真木よう子が出演。最大の敵となる“ダルマ”をビートたけしが演じ、たけしは公開初日舞台あいさつで、先に一部で報じられた自身の“不倫同棲”をネタにして笑いを誘うなど、PRに協力したのだが…。

 「もともと、ドラマ版の視聴率は平均1ケタとふるわず、現在放送中の西島主演ドラマ『無痛』(フジテレビ)も1ケタを連発。女性人気の高い西島だが、決して“数字”を持っているわけではないので、興収も伸び悩みそう」(映画業界関係者)

 2位は、人気作家・伊坂幸太郎氏のベストセラー小説を、生田斗真、浅野忠信、Hey! Say! JUMP・山田涼介の共演で映画化した「グラスホッパー」。全国314スクリーンで公開され、オープニング2日間で14万7275人を動員、興収1億9196万6600円を記録した。

 3位は世界最高峰・エベレストで1996年に起きた実話を、3Dで映画化したサバイバル・ドラマ「エベレスト 3D」。6日から全国424スクリーンで公開され、オープニング土日2日間の成績は9万6220人を動員、興収1億6407万7100円をあげた。動員数は「グラスホッパー」と大きく差があるが、3D上映に加え、IMAX 3Dでの上映もあることから単価を引き上げた。

 ネット上のレビューなどでかなり酷評されている、三谷幸喜監督・脚本の最新作「ギャラクシー街道」は先週の1位から6位にダウン。また、直木賞作家・桜木紫乃氏の原作を佐藤浩市と本田翼主演で映画化した「起終点駅 ターミナル」は大々的にPRしたものの、トップ10入りならず12位だった。

 14日は宇多田ヒカルの元夫でクリエイターの紀里谷和明監督最新作「ラスト・ナイツ」、オダギリジョー主演の「FOUJITA」などが公開される。

【記事提供:リアルライブ】
情報提供元: リアルライブ