映画『無限の住人』完成報告会見が開催!


 俳優・木村拓哉(44)、杉咲花(19)、福士蒼汰(23)、市原隼人(30)、戸田恵梨香(28)が15日、都内ホテルで映画『無限の住人』(監督:三池崇史/配給:ワーナー・ブラザース映画)完成報告記者会見を三池監督(56)とともに開いた。


 漫画家・沙村広明氏が1993年から2012年にかけ『月刊アフタヌーン』(講談社)で連載し累計750万部を突破している同名作を三池監督で実写映画化。望んでもいないのに不死身にさせられてしまった侍・万次(木村)が、ある日、死んだ妹にそっくりの凛(杉咲)と出会ったことから自らの意志で前向きに歩き始めていく姿を描いている。ノースタントで殺陣などに挑んだド迫力のアクションも見どころの1つ。


 木村は作品に参加してみて、「時代劇ですし、撮影場所は京都ですし、ザッツ・ジャパニーズなんですけど、三池組で撮影していると、モチベーションの高さが海外の現場に参加しているように錯覚するというか。自分は出演部として現場にいたんですけど、監督をはじめスタッフのみなさんの、やる気と情熱が1カット1カット積み重ねとなっていく姿を見た気がします。撮影している段階ですごく楽しませていただきましたし、いっぱい感動させて頂きました」と、実感を。


 不死身という設定だからこそできる1対300人という殺陣もあったが、「監督のいろいろな発想、発案にどこまで近づけるかという試みは楽しかったです。撮影自体、共演者の方たち、すべてどのフレームに映り込むときにも情熱が毎回あったので」と、とにかく撮影現場の熱量がすごかったよう。


 さらに、木村は「とくに、ケガには気をつけての撮影ではありましたけど、撮影中のトラブルで自分がちょっとケガをしてしまったり、撮影現場が過酷で、監督が足を折られてしまったりして。監督はそんな状態になられたら普通椅子に座られたりとか負担をかけないのが常だと思うんですが、つねに現場にローリング・ストーンズのステッカーのいっぱいついた松葉杖でいらしてて、3日後には松葉杖に自転車のベルがつくことになって、そのベルが鳴ると監督が来たなってなって」と、アクシデントも不屈の精神で乗り切った感じを熱を入れて語る。


 その三池監督の奮闘に呼応するように木村も奮闘したようで、杉咲によると、「木村さんがカメラに映ってないときも、私の目線の先に万次さんがいてくださって。ケガをしていてもアクションをしてくださって、本当にありがたくて、そのおかげで、私はお芝居に集中することができました」といえば、万次の敵として立ちはだかる天津影久役の福士も「木村さんがかなりの数の種類の武器を使っていてスゲーなと思って!」と、感動していたそう。


 すると市原も「人に対して第一印象は決めないんですけど、こんな座長は初めてだと思ったのが、木村拓哉という人間は、自分より周りのことを気にしている人間なんだって。カメラマンさんが首が回らなくなったことがあったときに、撮影が終わった後マッサージしていたりして。そういう座長は初めて見たんで、こういう男で居たいなと思って、本当に感謝しています」と、尊敬の眼差しを向けていた。


 そんな木村のキャスティングへ三池監督は、「最初に話してもらったときに、これは木村拓哉しかありえないよねという直感というか、誰が決めたというわけでもないきっとそういう運命なんだと思います。まったく出会ったことのない佐村先生が19年間描かれたものと、木村拓哉という生き方をした者が出会ったと。逆にわれわれは巻き込まれたという感触で、こういうものなんだな、キャスティングって運命なんだなって思いますね」と、しみじみと語っていた。


 また、撮影中に印象的だったことへ、木村は市原について、「当時LINEの交換をさせていただいて、車椅子バスケをやるんだとか、こんないCMやるんだという話を送ったんですけど、一切既読がつかなくて、まずいなと思って。そうしたら、そのLINE交換をした携帯が壊れて新しくなったらしくて。さっき無事に交換しました」と、キャスト間エピソードも披露し会場内を沸かせていた。


 映画『無限の住人』は4月29日より全国ロードショー!



杉咲花


戸田恵梨香


福士蒼汰


市原隼人


三池崇史監督

情報提供元: News Lounge