なんだかんだと言いつつもいいコンビぶりを見せた千原ジュニアと大東駿介


 お笑いコンビ『千原兄弟』で俳優・千原ジュニア(42)、大東駿介(30)、板尾創路(53)、女優・松井愛莉(20)が14日、東京・新宿ピカデリーで『劇場版 新・ミナミの帝王』(監督:瑠東東一郎/配給:KATSU-do)初日舞台あいさつを原作者の郷力也氏、瑠東監督とともに開いた。


 1992年から郷氏が連載し1000万部を超えるベストセラー漫画『ミナミの帝王』。大阪のミナミを舞台にした裏金でトイチの金貸し萬田銀次郎が不条理に立ち向かったり人情などを描いている作品。千原版の『新・ミナミの帝王』は2010年からドラマとしてスタートし、12作目にしてついに映画化。相棒・坂上竜一は1作目からタッグを組んでいる大東を始めとした豪華キャストとともに、松井らがゲストとして登場している。


 本作について、千原は「当時1年半から2年前なんですよ。そのころ、カジノ法案が出ていなかったので追いついてきてくれた。逆4Dみたいですよね」と、時代が来ているとご満悦。


 そんななか、ジュニアとコンビを組んで8年目になる大東は、「最初はどえらい緊張していたんですけど……」というと、千原が「緊張してたか?不動産屋さん紹介してと言われて、教えたらお礼も来なくて」と、ツッコミ。大東はこれに「言いました!」と言うものの、千原は「言うてません!あとでメール確認するから」と、どこか楽しげに応酬を繰り広げ、最後には大東が「あとでお詫びしておきます(苦笑)」と、折れて場内は沸き返っていた。


 一方、ゲストの松井は、「舞台が大阪なので関西弁を話すのか、話さないのかというのがありました。でも、役で関西弁ではなかったんですけど、ちょくちょくつられて」と、関西弁になってしまったというエピソード。さらに、芸人としては千原の先輩となる板尾は、「ジュニアが萬田銀次郎というのはおかしいですよね。お芝居というより僕が先輩ですから、お金借りたことないですけど、映画の中ではお金を借りる役で楽しかったです」と、コメントを寄せていた。


 司会からは千原の萬田銀次郎っぷりはどうかという質問が郷氏へ寄せられ、「銀ちゃんは、色でたとえると青と赤と思っているんです。銀ちゃんの冷静さと優しさを青で表現することが多いんです。赤を使うときは、条理なことに立ち向かって吠えていく時。ジュニアさんの銀ちゃんはまさにこの色を表現してくれているなと。ジュニアさんが銀次郎をやっていて、双子ちゃうかなと思うんです(笑)。バラエティーで(兄の)せいじさん以外にも誰かお兄ちゃんがいるんじゃないかと思うんです」と、千原兄弟にもう1人兄弟がいる説を挙げるほど惚れ込んでいるようだったが、気恥ずかしかったのか千原は「こんなにうれしいことはないです。青と赤というのは僕の周りの人たちがやってくださっているので」と、謙遜しつつ「せいじって誰ですか?(笑)」と、照れ隠しといった感じだった。


 ほかにも、千原の青春時代を過ごしたミナミの話ということで、千原は「15歳から23歳までいわば多感な時期を、板尾さんの後ろをくっついて歩いてて、それで板尾さんと一緒に出演した映画が東京のスクリーンでかけてもらっている」と感慨深げに話すと板尾も、「ジュニアはせいじがチャリンコ運転してきて、ジュニアが後ろに立って乗って来たんです。トーテンポールみたいに(笑)。芸人とは思えない感じで、よしもとにもケンカしにきたのかなというくらいで」と回想を始め、千原も「(あの頃は)尖ってましたね(笑)」と、思い出話に花を咲かせていた。


 『劇場版 新・ミナミの帝王』は14日より新宿ピカデリーほかにて全国順次ロードショー!



情報提供元: News Lounge