鈴村健一&神谷浩史が特撮愛を熱弁!


 『仮面ラジレンジャー アニバーサリーアルバム』完成披露記者会見が16日夜、東京・文化放送内で開かれ人気声優の鈴村健一と神谷浩史が出席。司会は石川真紀アナウンサーが務めた。


 鈴村と神谷がパーソナリティを務めるラジオ番組『東映公認 鈴村健一・神谷浩史の仮面ラジレンジャー』(文化放送、金曜・深夜0時30分~)。今年は仮面ライダー45周年・スーパー戦隊シリーズ40作目と記念の年であり、10月にはラジレンジャーが5年目を迎えるアニバーサリーイヤーとあって、豪華声優陣による特ソンカバーアルバムをリリースすることとなり、そのタイトルや楽曲などが明かされるものとなった。


 会見直前には2人の楽しそうな笑い声が裏から聞こえることに。そして時間になると生放送も入っているということで鈴村が「こんばんはー!」とあいさつするのだが、神谷が「ラジレンはーだろ!」とツッコミを入れ和気あいあいといった感じでスタート。


 会見中、『仮面ライダー』のOP『レッツゴー!!ライダーキック』が流れると神谷が曲に合わせ「キック!」と叫んだり、『仮面ライダーアマゾン』となると2人で「アマゾーン!」と叫ぶことも。これに神谷は、「好きなフレーズがあると、歌い始めちゃうんです」としみじみで、鈴村も「番組で曲をお聴きくださいというとき、その裏で歌ってますからね」と、裏話を話し、神谷は「アマゾンはほぼ100%歌っちゃいますね」と、ほほ笑んだ。


 


 『仮面ラジレンジャー』について、鈴村は「番組が始まったときは大丈夫かなと思ったんです。5年も続きましてね、浩史の的確なツッコミと、暴走を抑えてくれて、特撮の良さを伝えられているんじゃないかなと。神谷浩史さんのおかげじゃないかなと思っています」と、“相方”へ感謝すると、神谷は、「健一くんあっての番組ですから。僕は詳しくはないけど好きですよというスタンスでかかわらせて頂いて。圧倒的に知識量は健一くんですから」と、お互いへの思いが伝わってくるようなコメントが。


 お互い時間の都合で最新話などを観れなかったときに情報交換などもしているというエピソードも話しつつ、これまで、番組に出演してくれたゲストの名前がバーっとスクリーンに映し出されると、2人で「アニメ界を牛耳れるよ!」と、感慨深げ。


 なかでも、渡辺宙明氏がゲストに来た時が印象的だったそうで、「宙明先生にお会いすると、晴れた日に富士山を見たような気持ちになるんです」と神谷がいえば、鈴村は「スーツアクターの高岩成二さんがきてくれたこともあって、仕事柄声優さんとお話することはあるんですけど、スーツアクターの方はなかなかないので。高岩さんは帰りがけ、エレベーターまで乗る姿と、乗った姿はライダーにしか見えなかった!」と、興奮気味だった。


ナパームを力説


 ほかにも番組で鈴村の誕生日にサプライズでキカイダーを呼んでお祝いしようとした際の思い出が語られ、神谷は「そのためにウソ台本が用意されたんです。その台本には会場に来てくださった方とじゃんけんをするという企画で、健一くんが『この企画は時間的に終わるかな?』と言い始めた(苦笑)。それで『俺達の力でどうにかしようぜ!』と言って。絆の強さがあったからできたことです。騙すためではあるんですけど(苦笑)」と、回想し、鈴村は「その時の浩史があまりに鬼気迫る表情なんです!」と言いながら、神谷と笑い合っていた。


 そしていよいよ、アルバムの話題へ。しかし、鈴村はテンションが上がり過ぎてしまったのか、自身が歌うソロ曲を公式発表直前にしてフライングで言ってしまうことに。「ポロッと先行で言っちゃった」とツッコミを入れた神谷に、鈴村は大テレだった。


 仕切りなおして、アルバム『ザ・ラジレンジャーズ』に入る1曲目の作曲家・渡辺宙明氏、作詩・八手三郎という東映特撮ゴールデンコンビによって制作されているという王道特撮テーマソングの新曲『Shake Hands』の説明へ。場内では楽曲の1番が流されることとなったが、場内に曲がかかると2人で口ずさむ姿が。同曲へ鈴村は「歌詞もメロディーラインも分かりやすいんです。ただパッと歌えそうなんですけど、歌ってみると……」というと神谷が引き取り「難しいんです。メロディが飛ぶんです。でもそういうほうが印象に残って。宙明先生すごいですよね」と、感服といった様子。同曲のレコーディングには渡辺氏も訪れたそうで、いい意味でピリッとした感じだったそうだ。


 『救急戦隊ゴーゴーファイブ』を選曲した理由へ鈴村は、「楽曲がすごい好きですね。いつも車で聴いているんですけど、歌っててテンションが上がるというか。音楽的にアプローチしたい楽曲なんです。あとは歌詞の内容が素敵で、ヒーローとはこういうものであると、包み隠さず直球で描いています。僕個人でカバーをやるということは初めてなので、現時点での集大成として音楽的にも、ヒーローソングの意味合いとしても、自分にとってピッタリの楽曲を選ぼうと思って、この楽曲になりました」と、熱い思いを。


 一方、『電磁戦隊メガレンジャー』のED『気のせいかな』をチョイスした神谷は、「健一くんがオープニングだったので、エンディングをと思って。それで、歌ってみたらめっちゃ難しいんです。正しくリズムを刻んでいないと伝わらなくて、これじゃ伝わらないと思って。これをキーをあげて歌っていた(『非公認戦隊アキバレンジャー』の堀川りょう演じる)ツー将軍はすげーなと思って」と、試行錯誤があったよう。さらに、神谷は「実は僕がオープニングをチョイスしていて、もう1曲候補があったんです」と秘話を語ると、同じように鈴村ももう1曲候補があったと明かすことに。記者が具体的にその曲名を尋ねたが、神谷は「もし、企画が継続していった場合に」と、今後に発表の機会があるかもしれない様子を伺わせていた。


 ほかにも、2人とともに関智一、稲田徹、杉田智和という特撮ソング好きの声優と座談会をした模様が『ザ・ラジレンジャーズ』に収録されるそうだが、2人とも声をそろえて「面白かった!」と絶賛。ネタバレになるのであまり触れられないそうだが、神谷は「みんな濃すぎるんで、この時間が無限に続けばいいのに」というと、鈴村も「とにかく楽しい時間でした!」と、うなずいていた。


 話は尽きず、番組開始当初は東映からチェックが入り待ったがかかったというトークも2人への信頼から規制がゆるくなったという話があったりしつつ、今後の夢について、2人で特撮の爆破シーンによくある「ナパームをバックにラジオやる」ということを掲げていた。


 最後に鈴村は、「本当にこの番組、リスナーのみなさんのおかげで、ここまでたどり着くことができました。いつも応援してくださってありがとうございますという言葉をみなさんに伝えたい。まだまだ、特撮というのはドンドン広がっていくでしょうし、まだ、この番組で語っていない特撮もいっぱいありますから、これからも東映特撮の魅力をこれからも伝えていけるように。それをやっていけばいつかナパームへの道につながると思います(笑)。それが来るまで、ぜひみなさんこの番組を応援して頂けたら」と、あいさつ。


 神谷は、「応援してくださっているみなさまのおかげでここまで来れました。特撮という映像コンテンツを紹介する番組というのは、この番組を置いてほかにはないので、そういう番組としてフロンティアとしてあると思うんです。今後わかってくると思うんですけど、これから進化していけるところもあると思うし、苦労しないといけないところもきっといっぱいあると思うんです。でも、僕らが特撮を正しく扱って、受け取った正義の心とかの気持ちを基本的に忘れずにしゃべっていけば、このコンテンツはずっと続いていけるかなと思っています。これからも特撮について語っていければと思いますので、引き続きよろしくお願いします」と、アピールしていた。


 アルバム『ザ・ラジレンジャーズ』(日本コロムビア)は10月12日より2500円(税抜)で発売予定!なお、オリジナル特典も決定。タワーレコードはオリジナル絵柄ポストカード+スペシャル音源、amazon.co.jpは特典CD、アニメイトは特典ブロマイド(パターンA)、ゲーマーズは特典ブロマイド(パターンB)、とらのあなは特典ブロマイド(パターンC)となっており、各種特典内容の詳細は後日発表されるとのこと。こちらの特典は先着順でなくなり次第終了となるとしている。


 


 ■『ザ・ラジレンジャーズ』概要


 1.Shake Hands(歌:ラジレンジャーレッド(鈴村健一)、ラジレンジャーブルー(神谷浩史)、コーラス:仮面ライダーGIRLS)


 2.救急戦隊ゴーゴーファイブ(歌:ラジレンジャーレッド(鈴村健一))


 3.気のせいかな(歌:ラジレンジャー(神谷浩史))


 4.バイオロボの歌(歌:関智一)


 5.駆けろ!スパイダーマン(歌:稲田徹)


 6.ジャッカーコバック(歌:杉田智和)


 7.座談会(仮)




情報提供元: News Lounge