篠山紀信とモデルを務めた3人


 写真家・篠山紀信(74)が16日、東京・代官山のXEX DAIKANYAMAで写真展「DHC薬用レチノAエッセンス Presents NUDE SMILE BEAUTY Photo by 篠山紀信」を開催した。


 「NUDE SMILE BEAUTY」とは、「いまやスマートフォンで撮影した写真をアプリで簡単に編集でき、加工された写真が多くSNSなどを中心に公開されている。そういう加工された写真ではなく、素の心から出てくる笑顔が最高なんじゃないか。そういう写真がいまは却ってないんじゃないか。そういうことから女性のみずみずしい生命力にあふれた美しさを撮ろうというのが目的」と、篠山氏は説明する。


 “笑顔ヌード”写真を撮るにあたって気をつけた点は、「みなさん、モデルさんだったり女優さんだったりと、プロ的な仕事している方たち。かえって、その(写真を撮られ慣れている方の)ほうが写真撮られた時に、癖というか、こういうふうにやればいいんじゃないと、予定調和がでやすい。それを取り払って、素の自分を出していただきたいということを、すぐわかっていただいて、自由な笑顔になってくれて撮りやすかった」と、振り返った。


 ここで、 モデルを務めたレディスファッションブランド『AMIW』ディレクターでモデルの二ノ宮和佳子(36)、モデル、女優で『LAMANA JEWELS』ジュエリーデザイナーの蒲生麻由(33)、女優・上野なつひ(30)が登場。



 二ノ宮は、「妊娠9ヶ月の時に撮影したので、子供にとってもいい想い出になるなと。素敵な経験させていただいたなと。子供が大きくなったら写真を見せるのがすごく楽しみ」と、特別な状況だっただけに感慨もひとしお。


女性は澄ましていると美人に撮れるが笑顔は危険と!


 蒲生は、「まさか篠山さんに撮ってもらえる機会が、突然訪れると思っていなかったので、驚きました。いまからできることはなにもないので、思い切って篠山さんの世界に飛び込んだ」と、当時の心境を振り返った。


 上野は、「グラビアを以前やっていたので、依頼があった時はセクシー系な撮影かと思った。私もとうとうと(来たかと)思った(笑)。残念ながら、そっちではなく、素の笑顔を撮ってもらえるということが新鮮で嬉しかった」と、「篠山紀信×NUDE」といえば、あれしかないと思ったそうだが、いい意味で裏切られた。


 現場の状況について


 二ノ宮は、「現場に入るまでは、篠山先生にお会いできる。撮影していただけると緊張しました。じっさいお会いすると、おちゃめな方で、撮影現場を和やかにさせてくれた。リラックスして撮影に望めた」と、雰囲気作りに感動した様子。


 蒲生は、「どんな世界に連れて行かれるのか、煮るも焼くも好きにしてくれと思っていた。実際お会いしたら、優しくて。最初は決まった笑顔。いつも撮影している笑顔を出してしまった。篠山先生が、『そんな笑顔じゃないでしょ、あなたの笑顔は』と、おっしゃられて。30分ぐらいの間に、緊張していたものとか、いろいろ考えていたものが全部解きほぐされた感じで、自然な笑顔が出せました」と、篠山マジックに感嘆する。



 上野は、「当日、緊張して行ったら、篠山先生はすごくオシャレなスーツ着てらっしゃった。こんな素敵なスーツで撮影されるんだと衝撃的でした。身が引き締まる思いでした。テーマが“爆笑”だったので、終始笑っていた。その時々誉めてくださった。『この写真はいい人の雰囲気がでてるね』とか、『人柄が良さそうだからこれいいと思うよ』と。そういう目線で撮ってくださっているのが新鮮な発見でした。楽しく撮影出来ました」と、初めて言われたものの見方に感動していた。


 “素の表情”を撮れる極意について篠山氏は、「僕は善意の写真家なんですよ。『撮ってやる』じゃなく、『撮らせていただく』。一番いいとこを撮ってあげよう」と、心から思ってシャッターを切っているという。


 そして、写真の出来について、「みんないい人に見えます。きっといい人なんだろうね。ウソじゃでないんだよ。澄まして綺麗なのはよく撮られる。笑うって危険だよね。そういうときにその人の本質が出る。心根の優しい、いい人が3人来ていただいたのでありがとうございます」と、モデルを務めてくれた3人に感謝した。


 なお、篠山氏撮影の3人のポートレートは、11月17日から30日まで同じくラ・フェンテ代官山1階の「アミウ代官山」でパネル展示を行う。


 

















篠山紀信


二ノ宮和佳子


蒲生麻由


上野なつひ




「NUDE SMILE BEAUTY」の写真展


4人のサイン


素の笑顔の素晴らしさを伝える写真展




情報提供元: News Lounge