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こちらの絵を担当しいているのが、切り絵作家の福井利佐さまなのでございます。正確には切り絵でございます。言われなければ、この表紙をみて切り絵とは誰も気がつかないのでは。それほどのクオリティでございます。それもそのはず。
福井利佐さまといえば、これまでの切り絵とは一線を画す、独特のスタイルで、アート界では大きな注目を集めているお方でございます。切り絵独特の平面な感じはなく、立体感、躍動感が感じられる切り絵になっております。
中島美嘉さまのジャケットやステージ装飾、桐野夏生さまの小説の挿画、さらに、水道橋博士の「藝人春秋」のカバーも福井さまの作品でございます。
そんな福井さまの作品が何作も一度に鑑賞できるのが月刊「かがくのとも」7月号(「むしたちのおとのせかい」)なのでございます。
絵本としてではなく福井さまの作品集として買われる方も少なくないはずでございます。ちなみに、この絵本の出版にあたり、東京・六本木の新オシャレスポット「文喫」でトークイベントが行われたり、オシャレラジオ局「J-WAVE」の人気情報番組「good neighbours」にゲストに呼ばれたり、感度の高い大人からの注目の高さが伺えるのでございます。
そして、なによりお薦めなのが、ゴイスーにリーズナブルなところでございます。普通、画集や写真集というといいお値段いたしますが、こちらは440円でございます。消費税が10%になってもなんのそのでございます。
ちなみに、福井さまは中学の時、「切り絵クラブ」に所属、それが切り絵の出発点だそうでございます。ただ、切り絵自体は、幼い頃から絵本で知っていたとか。
そんな福井さまが初めて手掛けた絵本が、この「むしたちのおとのせかい」なのでございます。
昨今、大きな書店のアート本のコーナーや美術専門の書店に、このような絵本が置かれているケースも増えてまいりました。
大人好みのアート系の絵本は、他にもたくさんございます。
是非、この秋は、大人向けのアート絵本で秋の夜長をお過ごしくださいませ。
(文:絵本トレンドライター N田N昌)