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場内には各都道府県のブースが設置され、各地の名産品が展示即売されるとともに、移住生活の相談カウンターなども設置。また、名産品の実演コーナーなども設けられ、多くの方が来場されました。近年では移住促進に関しWebサイトなどで案内や問い合わせ窓口を記載しているところも多くありますが、こうして実際に関係者の方と直接目を合わせて話ができる場があるというのは、移住を真剣に考えているという方には非常に大助かり。移住生活に対して様々な不安、悩みを抱えている方々には、こういった相談窓口があるのは、大きな力となることでしょう。
今回は4回目を数えるこのイベント。毎年持ち回りでイベントを開催することになっており、今回は宮崎県が幹事県を担当。開会の挨拶は、宮崎県の河野俊嗣県知事がおこなわれました。また、この日は内閣府特命担当大臣の片山さつき大臣も来場され、イベント実施に向けてエールの言葉を贈られていました。
オープニングセレモニーのあとは、ゲストを招いてのトークショーがおこなわれました。タイトルは「いいね!子育てトークショー」。ゲストとしてこの日登場したのは、タレントのりゅうちぇるさん。トークショーではりゅうちぇるさんとともに、宮城県の佐野好昭副知事、滋賀県の由布和嘉子副知事、鳥取県の平井伸治知事、岡山県の伊原木隆太知事、海野修司副知事、そしてオープニングセレモニーでご挨拶された宮崎県の河野知事がお話をされました。
りゅうちぇるさんは、昨年奥さんであるぺこさんとの間に子供さんが誕生、その子育てぶりに「イクメンオブザイヤー」を受賞し注目を浴びました。若者のアイコン的な存在であるりゅうちぇるさん、また新たなイメージを広げられたようでもあります。一方で、やはり子育ては喜びである反面、新米の親御さんたちにとっては非常に大きな負担となり大変なもの。例えば地方への移住生活を考えるのであればもちろん、子育てにどう影響するかを事前に知ることは、大きなポイントになります。
沖縄県出身で、5人兄弟の末っ子として生まれたりゅうちぇるさんですが、沖縄県は出生率が全国1位だけあり、地元では5人兄弟といってもそれほど驚かれることはなかったそうです。また、近隣の方とのコミュニケーションも盛んで「近所の人も協力して子育てをしてくれる」という雰囲気が、地元にはあったとのこと。5人兄弟との生活はにぎやかで楽しく、そんな生活を送っていたからこそ、りゅうちぇるさんご自身もいつかは「弟か妹を作ってあげたい」と思われるほどだそう。その意味では、地方生活での子育てに関する利点についても、様々なポイントが挙げられるでしょう。
そういった点に関しては、宮崎県は沖縄に次ぐ出生率の高さ、そして結婚の満足度はほぼトップとアピール。滋賀県では住まい、仕事、学校という生活圏が割と近い位置にあり住みやすいところで、かつ近隣の方が一緒に子育てに協力してくれながらも、お互いのプライベートを守るような雰囲気があるそうです。
また、地方ならではの積極的な取り組みも盛んにおこなわれており、保育所養成校が多い岡山県では、子育てカレッジなる取り組みなどがおこなわれているそうです。また宮城県や鳥取県では経済支援策、必要な資金面の援助という面で様々な取り組みを実施し、移住者を増やすことに効果を見せているとのこと。
一方で“お遍路さん”、おもてなしの文化が発達している徳島県ではファミリーサポートセンター制度の導入を展開、さらに転勤などで家族が一時的な移住をおこなう際に、住民票を移さなくても子供が学校に通える“デュアルスクール”を実施、その中で地方の魅力を教える授業を導入するなど、子育てには魅力的な取り組みが様々におこなわれていることをアピールされました。
他方、特にりゅうちぇるさんのご家族としては「お互い地方出身者で、分からないことだらけ」と、様々な情報をいかに取得するかを生活の課題として挙げられていました。これだけ様々な魅力や取り組みなどがあっても、その実態が分からなければ魅力は伝わりません。その意味でSNSなどのネットワーク文化が発達した近年では、様々な情報を引き出すこともできます。
また、こういったイベントに来場し移住に興味がある地方の担当者と直接話せば、自身の抱えている様々な不安などを解決するヒントがもらえるかもしれません。魅力いっぱいの地方生活に興味のある方は、是非こういった門扉を積極的に叩いてみてはいかがでしょうか?