テレビ東京の人気ドラマ『孤独のグルメ』。実在する、知る人ぞ知る飲食店を主人公の井之頭五郎が訪れ、魅惑のグルメ体験をするという展開が絶大な支持を得て、いまや深夜ドラマの金字塔として君臨している。

魅力的な飲食店のセレクト『孤独のグルメ』

井之頭五郎を演じる松重豊(59歳)の演技とキャラクター性も高く評価されており、国内外で絶大な支持を得ているドラマでもあるが、なにより魅力的なのは飲食店のセレクトだろう。

井之頭五郎が食べたメニューは放送直後から話題

ご存じのとおり、『孤独のグルメ』に登場する飲食店はすべて実在。メニューも実在し、井之頭五郎が食べたメニューは放送直後から話題となり、連日の大盛況となる。放送後は「いままでの常連が行けなくなる」ほどの人気っぷりとなるため、一部からは「最終的には常連が離れていくのでは」と不安視する声もある。

『孤独のグルメ』出演を断った

そんな『孤独のグルメ』だが、テレビ東京が撮影依頼を出したものの、断られるケースもある。つまりお店の出演拒否。『孤独のグルメ』に登場すればお店は大盛況間違いナシ(少なくとも放送後数か月は)。それにもかかわらず、常連を大切にしたい、地域住民の客を大切にしたいなど、そのほかさまざまな理由で出演を断る飲食店があるのだ。

丁寧に肉に秘伝ダレを染み込ませる肉

そのひとつが、焼肉屋の『やーるじゃん』(東京都江戸川区平井3-23-11)。カタカナで『ヤールジャン』と表記されることもある。ここは焼肉マニアの間でも知る人が少ない、まさに本当の意味での隠れ家的焼肉屋で、焼肉はオーダーを受けてからひとつひとつ丁寧に肉に秘伝ダレを染み込ませ、だだでさえ良質な肉が極上焼肉へと昇華する。

入店料が600円かかるが激安

肉質が良いのは当然。それをさらに美味しくする職人技を持つ店主がいるからこそ、『やーるじゃん』が高い評価を得ているといえる。

なにより激安。入店料が600円かかるが、上カルビも上ロースも上ハラミも、一品料理もすべて500円という激安価格。ドリンクも激安なのは言うまでもない。

本当の意味で伝説の焼肉屋と化してしまった

しかし、この『やーるじゃん』はすでに閉店してしまっており、本当の意味で伝説の焼肉屋と化してしまった。2022年4月現在、この『やーるじゃん』の店主の意志を受け継いだ『やーるじゃんバル』(東京都江戸川区平井2-22-13)が営業中だ。

店主が心を込めて仕込んだ『やーるじゃん』の味はもう存在しない。しかし、伝説と化した焼肉屋『やーるじゃん』のおいしさの断片でも垣間見たいのであれば、『やーるじゃんバル』に行ってみる価値はあるかもしれない。

(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 ドラマ『孤独のグルメ』撮影を断った伝説の焼肉屋が激ウマ