気になる足の臭いはどのタイプ?




足が臭い! と感じたら、まず自分の足がどんな臭いかチェックしましょう。

臭いの種類によって原因も異なるので、ニオイを知る事で正しく効果的な対策ができるようになります。




納豆やチーズのような発酵臭は「イソ吉草酸」が原因




足の臭いで一番多いものが「イソ吉草酸」の臭い。

イソ吉草酸は雑菌が足の角質細胞などを栄養に繁殖する時に作り出す物質で、発酵食品である納豆もイソ吉草酸を含むため、同じようなニオイがします。

洗っても簡単に落ちず、爪の間などにたまったりしてしまう事もあり、あしの強烈な臭さの大きな原因となります。




生乾きの雑巾みたいな臭いは体調不良や水虫に注意




強い発酵臭とまではいかなくても、生乾きの雑巾のような嫌なニオイがする場合も、雑菌の繁殖が原因。突然の雨で靴下が濡れた場合の足の臭いといったら分かりやすいかもしれません。

足が濡れた時だけではなく、常に同じように生乾き臭い場合は、体調不良や水虫の影響を疑っても良いでしょう。

水虫というと指の間にできて「痒くなる」というイメージが強いですが、水虫の原因である白癬菌は指の間以外でも爪やかかとなどで繁殖するため、指が痒くなくても水虫になっている場合はあります。

体調不良では特に腸の調子が悪いと、代謝が落ちて体のバリア機能が低下するため、足も臭いやすくなります。




酸化した油や腐った魚みたいな臭いは加齢臭かも




加齢によって徐々に出てくる体臭の「加齢臭」。一般的に、酸化した油や腐った魚というような、ちょっと腐敗臭がするようなものが加齢臭とされています。

加齢臭は、年を重ねる事で代謝機能が低下し、古い角質や皮脂などが残り続けるような状態になる事で発生してくる臭い。

代謝を向上させる事でニオイも対策ができます。




おしっこみたいなアンモニア臭は冷え性が原因




おしっこみたいなツンとしたアンモニア臭がする場合、特に肝臓の機能低下や冷え性が原因かもしれません。

血流がよく健康的な状態であれば、適度に体内で作られた老廃物のアンモニア(尿素)はおしっことして排出されるのですが、肝臓が弱ったり、冷え性によって足に老廃物がたまるようになると、おしっこではなく汗と一緒に排出されるようになります。

足は第二の心臓ともいわれる程血流にとって重要な部位なので、冷えなどによって足の血流が悪くなると、多くの老廃物が足に溜まり、そこで排出。さらに汗などと混ざる事によって強烈なニオイを発生させてしまうのです。




足の臭いのケア方法6タイプ




足の臭い対策には色々な方法がありますが、対策方法のタイプ別に、有効なニオイの種類と方法を紹介します。




臭いの元となる物質を減らす




一つ目の方法は、イソ吉草酸やアンモニアなどニオイの原因である物質を、直接減らす方法。



やり方としては、単純に足を良く洗うというものが一つで、足裏や指の間はもちろん、爪の間も爪ブラシや歯ブラシなどを使って洗うようにしましょう。



また、ニオイの原因を化学反応によって消す(中和させる)のも一つの方法で、イソ吉草酸による発酵臭であれば重曹水などアルカリ性のもので中和。アンモニア臭ならお酢など酸性のモノを使うと、ニオイを消す事が出来ます。




臭いを作る原因菌を減らす




イソ吉草酸による発酵臭や腐敗臭がする場合、ニオイを作る原因である雑菌を減らしたり、活動を鈍らせる事が対策として必要。

具体的には、ミョウバン水やお酢など酸性のものを塗ったり、足浴したりする事で、雑菌を殺菌して減らす事が出来ます。



また、特にイソ吉草酸については「エイジツエキス」や「セージエキス」といった植物エキスを塗る事でも発生を防げる事が分かっていて、これらの成分が配合されたデオドラントを利用するのも効果的です。




汗や皮脂など菌が繁殖する土壌を改善する




雑菌が臭い成分を作るためには、汗や皮脂、古い角質といった雑菌が繁殖するための条件がそろっている必要があります。

逆に、汗や皮脂の分泌を抑えたり、繁殖の栄養となる古い角質が少なければ雑菌の繁殖を抑える事が可能です。



足は体の中でも特に汗をかきやすい部位で、緊張などによっても汗の分量が増えやすいという特徴があります。

普段の生活でストレスをためないように過ごす事や、辛いものを食べすぎない事なども足に汗をかく事を防止するためには必要です。




臭いの元になる古い角質を無くす




古い角質がたまってしまう事は、加齢臭を引き起こす大きな原因となります。

とはいえ、軽石などで削ってしまう方法は足の角質をより分厚くしていってしまう可能性もあるためあまり推奨できません。

古い角質が適切に剥がれ落ちていく状態にするためには、足裏の保湿ケアが大切。

足裏は皮脂が分泌されず、特に乾燥しやすい部位でもあるので、お風呂の後はハンドクリームを塗って厚めの靴下を履くなど、足に潤いが保たれる環境を作りましょう。

足が潤ってターンオーバーが正常に行われれば、古い角質も自然と剥がれ落ちるようになります。




靴下や靴をこまめに変える




同じ靴を毎日履いたり、古い靴下を使い続けると、少しずつ残った雑菌が繁殖し、ニオイの原因になります。

靴は出来る限り毎日変えるようにして、可能ならば同じ靴は週に1回程度の頻度。少なくとも、日替わりで履くようなローテーションにして、同じ靴を履き続けないようにしましょう。

同じ靴を履き続けると、雑菌が靴の中で繁殖しやすくなるだけではなく、特に革靴の場合は皮が柔らかくなってダメージを受けやすくなるため、靴がボロボロになるのも早くなります。




体質から改善する




アンモニア臭など体調不良から引き起こされる臭いの解消には、やはり体質から改善が必要です。

特に、足のむくみや足先の冷え性の改善は重要なので、日中に足首を回すストレッチや足のグーパー運動などを通して、足の血流が促進されるようにしましょう。



肝臓が弱っているようであればお酒を控える事も大切。お酒を飲んでいなくても、薬など体にとって刺激となる成分を摂取している場合は肝臓に負担がかかっている可能性が高いので、肝臓をケアする生活習慣などを意識して行うようにしましょう。


情報提供元: 女美会
記事名:「 足の臭い対策方法はニオイのタイプによっても違う!