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スローフードという言葉は聞いたことがあっても、よく意味を知らない人も多いのではないでしょうか?でも、むずかしく考える必要はありません。
簡単に言うと、「美味しく食べる」ということです。作った人や食べ物のルーツなどを知ることで、より「食」に関して興味が湧いてくるはずですよ。
時代とともに食生活は変わっていき、何でも簡単に手に入る現代では、選択肢がたくさんあります。
便利でスピードが求められる現代社会では、食事に対する意識が低下していることを懸念して発足されたのが「スローフード」です。
イタリアで始まった「食生活を見直す運動」のことで、「おいしい・きれい・ただしい食べ物をすべての人が享受できるように」というスローガンを掲げて活動しています。
スローフードの本当の意味は、「食材の生産者」に目を向け、食べることについてじっくり考えてみようという試みです。
最近はスーパーでも、生産者の写真が飾られているのを見かけますよね。生産者の顔が見え、生産者とつながることで、食の大切さをあらためて感じることができるのです。
またスローフードは、「食べる」という個人の活動にとどまらず、「地球環境を守る」という世界規模で行われている活動でもあります。
この機会に食の歴史や生命に触れ、食の大切さを今一度見つめ直してみてはいかがでしょうか?きっと1つ1つの食べ物を大切にし、味わって食べる喜びを感じられるようになるでしょう。
古くからある日本の食文化は、現代社会では影をひそめています。とはいえ、最近はテレビなどで紹介されることも多くなり、古き良き時代の食文化が見直されつつあります。
日本に限らず、その土地にはその土地に合った農作物があり、地域の伝統もさまざまです。「郷土食」や「伝統食」は、その土地の農作物をもっとも美味しくいただける料理の1つです。
このような食の歴史を守ることも、スローフードの活動の1つと言えるでしょう。
スローフードの活動内容はだいたいわかりましたが、私たちの毎日の生活に具体的なメリットは何かあるのでしょうか?
スローフードを実践するメリットについてご紹介します。
スローフードを実践すると、食べ物のルーツを考えるようになったり、食材の質を意識したりするようになります。食べ物に関心を向けることで、より体に良い食事をしたいという欲求が生まれることも多いでしょう。すると生産者のことを意識したり、どのような環境で育ったのか気になったりします。
それだけでなく、体に良い食材を選ぶようになることで、自然と健康管理を意識するようになるのです。
健康的でなければ正しいダイエットとはいえませんが、間違ったダイエットをしている人は意外と多いものです。
間違ったダイエットでは不健康になるだけでなく、思ったように痩せられないというデメリットもあります。もはや、ダイエットの目的を何も果たしていませんよね。
スローフードを実践すると、生産者やルーツのわかる食材を求めるようになり、それが結果的に体に良い食べ物につながります。体に良い食べ物を栄養バランスよく摂ることで、無理なく健康的なダイエットを実現できるのです。
スローフードは食材の質や生産者だけでなく、「どのように食べるのか」ということも含まれます。食事を楽しみ、美味しく食べることで、食べる喜びを知ることができます。
こんなふうに言うと、何だかむずかしいことのように感じますが、つまりは「楽しく美味しく食べる」ということです。
たとえば自分で調理するときは、素材の味を活かした料理を考えるとか、調味料にもこだわってみるとか、そのようなことで十分です。
大自然の中で食べるおにぎりは、驚くほど美味しかったりしますよね。景色を見ながら食事を楽しんでみるのも、スローフードの1つです。さらに、音楽に酔いしれながら食事を楽しんだり、家族や友人と会話を楽しみながら料理を堪能したりと、食事の楽しみ方はさまざまです。
あなたに合った楽しみ方を見つけて、スローフードを実践してみてください。
スローフードの意味やメリットについてご紹介しました。スローフードとはゆっくり食べることではなく、「生産者を意識したり、伝統の食文化を守ったりすること」です。
また、シンプルに食事を楽しみ、体に良い食べ物を選ぶことなのです。体に良い食べ物を選べば、自然と健康的に痩せることができます。
便利で簡易的な食事ばかりの現代人は不健康になりがちなので、ぜひこの機会にスローフードを実践して、食べ物に関してじっくり考えてみるのも良いのではないでしょうか?