TOKYO, Jun 10, 2020 - (JCN Newswire) - 三菱重工グループの三菱重工サーマルシステムズ株式会社(社長:楠本 馨、本社:東京都千代田区)は、台湾における空調機市場向け製品の販売強化に着手します。日系ブランドのシェアが高い同地域にて、家庭用としては台湾専用機種の壁掛け4.1kW型ルームエアコンを6月に順次投入、業務用では三菱重工サーマルシステムズとして海外初となる自動昇降パネル付き室内機を7月にも投入予定です。

新規投入するインバータールームエアコン「DXK41ZST-W」は、台湾専用に開発された機種で、現地特有の住宅(部屋)面積に合わせた能力を有するものとなっています。現地省エネ基準の最高位(1級)と、当社の強みである低騒音を実現した機種です。冷媒には環境に配慮したR32を使用。この6月から同シリーズの別機種を順次市場投入を開始する予定です。また、業務用として、国内で販売中の自動昇降パネル付き室内機(国内の製品名:ラクリーナ)を台湾市場に投入します。台湾は高さ2メートル以上で作業する際は作業員2名以上を配置する安全規制があり、高所に据え付けられる天井型カセットのパネル昇降機能を有することで作業性が高まります。店舗数の多いコンビニエンスストアや外食チェーンでの需要獲得を狙います。

三菱重工サーマルシステムズは、家庭用および業務用エアコンの生産・販売拠点として東南アジアのタイに、現地企業との合弁によるMitsubishi Heavy Industries-Mahajak Air Conditioners Co., Ltd.(略称:MACO社)を設置しています。MACO社は、2017年に部品製造工場の増設および電装工場の新設を完了するなど、生産体制の増強をはかっており、今回の台湾市場深耕策は同社が前面に立って推進していく計画です。なお、MACO社は、台湾の代理店として上洋産業有限公司を起用しています。

また、販売促進活動では、日本国内も含め世界的に有名なモデル・女優のリン・チーリンさんをMACO社台湾代理店である上洋産業有限公司がブランド・アンバサダーとして抜擢。日本との関係も深いリンさんとのタイアップにより三菱重工エアコンの日本品質をアピールする狙いで、テレビCMその他の広告宣伝を展開していきます。

台湾経済は現在、一旦海外に本拠を移した企業が台湾当局による優遇税制の導入などにより回帰する事例が年来相次ぎ、設備投資や建設業界が活性化されています。さらに、世界的な需要急増が追い風となり第5世代通信システム(5G)・半導体・IT関連などの現地産業が好調であり、台湾の経済成長は堅調に推移する見込みです。良好な経済状況を背景に、エアコン市場も過去7年間で年平均成長率(CAGR)5%と着実に伸びており、三菱重工サーマルシステムズも重点市場との位置づけで新製品投入などを企画してきた経緯があります。

空調機事業は、国内市場の成熟化と海外市場におけるメーカー企業の増加などを受けて競争が激化を辿る一方、世界的な省エネ・快適空調ニーズの高まりにより、世界各地において市場規模拡大が期待できます。台湾市場向けの販売強化もこうした背景によるものです。三菱重工サーマルシステムズは、積極的な販売活動を通じてグローバル市場における競争優位性の確保と地球環境保全への貢献に取り組んでいきます。

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概要:三菱重工業株式会社

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記事名:「 三菱重工サーマルシステムズ、台湾のエアコン市場向け販売強化へ