Toyota City, Japan, Jan 27, 2020 - (JCN Newswire) - 1月26日(日)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロの最終日デイ4がモナコを基点にに行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)が総合2位で、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合3位で、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)が総合5位でフィニッシュ。選手を一新して臨んだ最初のラリーで、ヤリスWRCは全車が完走し、ダブルポディウムを獲得しました。

競技最終日となるデイ4は、モナコを基点に、その北側に広がるフランスの山中で2本のステージを各2回走行。日中のサービスは設定されず、4本のSSの合計距離は63.54kmでした。前日のデイ3では、オジエとエバンスが激しい首位争いを展開し、エバンスが総合1位、オジエが4.9秒差の総合2位と、ヤリスWRCが1-2体制を築きました。しかし、最終日はオジエと1.5秒差の総合3位につけていたライバルが速く、首位の座を明け渡すことになりました。それでも僅差の戦いは最終ステージまで続き、エバンスとのチーム内バトルを制したオジエが総合2位でフィニッシュ。ボーナスポイントがかかる最終SS「パワーステージ」では、ベストタイムに僅か0.012秒届きませんでしたが、2番手タイムで貴重なボーナスの4ポイントを獲得しました。

合計4本のベストタイムを刻むなど、素晴らしいスピードで何度かラリーをリードしたエバンスは、優勝は逃しましたがモンテカルロでのベストリザルトとなる、総合3位でフィニッシュ。今回がヤリスWRCでの初WRC出場だったロバンペラは、難しいコンディションで最後までミスのない安定した走りを続け、前日よりもひとつ順位を上げてラリーを終えました。また、今回初めてヤリスWRCでモンテカルロに挑んだ、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムの勝田 貴元は、自己最高リザルトとなる総合7位でフィニッシュ。貴重な経験と、ドライバーズポイントを得ました。

豊田 章男(チーム総代表)
2020年のWRCシーズンが始りました。今年は日本開催もあります。TOYOTA GAZOO Racingにとっては、8人の新たなドライバー/コ・ドライバーを迎えた新チームでのスタートでもありました。新チームでの開幕戦、全4台のヤリスが完走を果たせたこと、先ずは嬉しく思います。そして、オジエ/イングラシア組2位、エバンス/マーティン組3位と素晴らしいシーズンスタートを切ることができました。時間の無い中で準備してくれたチームのみんな、ありがとう!

しかし、先日の体制発表のステージ裏では、この新たなドライバー達とも「We hate to lose」の合言葉を確認しあっていました。私も含め、みんなの心にも、悔しさが残った開幕戦でもあったと思います。今年のチームは“誰もが勝ちを狙える”チームです。次戦以降も常に表彰台の高いところを目指し、ヤリスをもっと強いクルマにし続けていきましょう。

ファンの皆さま、今シーズンも応援よろしくお願いいたします。

追伸
セバスチャンとジュリアンへ。
連続する地元勝利をヤリスで止めてしまったこと、申し訳ない気持ちです。一緒にヤリスをもっと強いクルマにしていきましょう。そして多くの勝利を目指しましょう。We hate to lose!。

トミ・マキネン(チーム代表)
我々にとって素晴らしい週末になりましたが、もちろん優勝を逃し、今日は少し残念に思います。我々は常に学んでおり、今朝はドライバー達がクルマに完璧なフィーリングを感じる事ができませんでした。その後、セットアップを少し変更したところ、彼らは速さを取り戻しました。WRC最高峰の戦いというのは、それくらいシビアなのです。セバスチャンとエルフィンが表彰台に立っただけでなく、初めてトップカテゴリーに挑んだカッレも5位でフィニッシュするなど、新たなドライバー体制で臨んだ最初のラリーで素晴らしい結果を残すことができたと思いますし、今後に期待できる1戦でした。

セバスチャン・オジエ(ヤリスWRC 17号車)
ポジティブな結果にとても満足しています。もちろん、さらに良いリザルトを期待していましたし、チームに勝利をもたらしたかったのは事実です。しかし、新しい環境に適応する事は常に大きな挑戦ですし、特にこのような難しいラリーではなおさらなので、素直に喜ぶべきでしょう。週末を通して、自分が快適に感じられる領域を越えないように走りました。僅かに優勝には届きませんでしたが、選手権を考えると22ポイントを獲得できたのは上々です。ラリー中はクルマのフィーリングがとても良く感じられる時もあれば、十分な自信を得られず限界まで攻め切れない時もありましたが、それでもこのクルマのポテンシャルは十分に感じました。とても運転が楽しく感じられたので、もう少し時間が経てば、一緒に素晴らしい結果を掴む事ができるはずです。

エルフィン・エバンス(ヤリスWRC 33号車)
勝てるポテンシャルがあったと思いますので、今日は少し失望しています。ラリーをリードすれば自然と期待も高まり、優勝を狙いたくなるので、今は辛い気持ちです。とはいえ、全体的にはポジティブな週末でした。残念ながら、今日はフィーリングがあまり良くなく、一生懸命プッシュしましたが、スピードが伴いませんでした。全てのコーナーを攻め切ることができず、それがタイムを失うことに繋がったと思います。学ぶべきことはまだありますが、全体的には悪くないスタートになったと思いますし、きっと今後の礎になるでしょう。

カッレ・ロバンペラ(ヤリスWRC 69号車)
良い週末だったと思います。今年のモンテカルロは本当にトリッキーで、コンディションが頻繁に変わるなど、新しいクルマを学ぶ場としては、かなり難しいラリーでした。しかし、週末を通して常に成長することができ、自分が慣れているコンディションで走った時は、少し良い走りができました。この週末は本当に多くの事を学びましたし、シーズンの開幕をミスなく終え、ポイントを獲得できたのは大きな収穫です。

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概要:トヨタ自動車株式会社

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記事名:「 WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ デイ4:新たなるドライバー体制で挑んだ開幕戦でオジエとエバンスがモナコのポディウムに立つ