TOKYO, Sep 23, 2016 - (JCN Newswire) - 三菱重工業は、株式会社ゆりかもめから全自動無人運転車両(AGT※:自動案内軌条式旅客輸送システム)を48両(8編成)受注しました。長期間運行している既存7200系車両の更新用として、2018年6月から2020年6月にかけての納入を予定しています。

当社は、ゆりかもめ向けに既存車両の更新用として、2013年度から現在までに7300系車両を108両(18編成)納入しています。今回の受注により、将来ゆりかもめの車両はすべて当社製AGTとなります。

7300系車両の車体には、当社がAl-Fineと呼んでいるオールアルミニウム合金のダブルスキン構造体を採用することで軽量化をはかり、輸送人員増加に寄与しています。また座席には、ホールド感を高め、着座姿勢での足引き効果を誘発し通路への足の投げ出しを抑制するセミハイバック・バケットシートのG-Fitを採用し、台車には軽量・高耐久性・低振動・低騒音・メンテナンスの容易性を備え快適な乗り心地を提供するT-smoverを採用しています。これら当社AGT車両の特長をベースとして、国際都市“東京”を意識した車両の製作に取り組みます。

新交通ゆりかもめは、新橋駅から豊洲駅まで、都心と東京臨海副都心の16駅を結ぶ14.7kmの公共交通機関で、開業は1995年11月です。沿線には、汐留および臨海副都心のシンボル地区であるお台場、有明などを中心に数々の観光スポットやコンベンションホールなど集客施設があり、1日の平均利用者数は約12万4,000人(2015年度実績)です。

新交通システムは、道路上の空間を有効利用するために考案されたシステムで、1981年から日本の多くの都市で導入されてきました。ゴムタイヤを用いているため、低騒音・低振動で沿線環境にやさしい乗り物です。当社が新交通システムとして提案するAGTは、経済性や環境性能、デザイン性に優れています。

当社のAGTには、2014年グッドデザイン賞で公共交通をリノベーションしたデザインと評価されて特別賞を受賞したゆりかもめ7300系、2015年10月に営業運転を開始した日暮里・舎人ライナー330形、そして同年11月に埼玉新都市交通株式会社(ニューシャトル)で営業運転を開始した2020系といった新型車両があります。当社は、今回の受注を弾みとして、今後も国内外に向けさらに積極的な営業を展開していきます。

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※ Automated Guideway Transitの略

概要:三菱重工業株式会社

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担当窓口:交通・輸送ドメイン 営業総括部 交通システム営業部
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記事名:「 三菱重工、新交通ゆりかもめ向け全自動無人運転車両(AGT)を48両受注